関川の片岩
愛媛県四国中央市西部を流れる関川を踏査した。
現在の河川は護岸が整備され、川原に降りられる場所を見つけることが難しい。関川流域を移動しながら踏査できた川原は2か所。
まずは関川と浦山川との合流地点付近から浦山川をやや上流にさかのぼった地点(A地点)。厳密には浦山川である。
緑色片岩が多数を占め、含有される白雲母の粒径は大きなものが多い。砥部川(愛媛県砥部町)にあるような濃緑色で雲母が目立たない緑色片岩は目にすることができない。わずかだが紅簾石石英片岩も確認できた。
もう1か所は関川・浦山川合流地点から2kmほど関川を上流にさかのぼった地点(B地点)。川原の範囲が狭く、踏査できた範囲は限られる。
緑色片岩は薄い緑色で白雲母がかなり含まれる。A地点よりも白雲母の含有量は多いように見える。紅簾石石英片岩は確認できなかった。