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砂漠祭り前編inジャイサルメール【インド#4】

ジャイサルメールの楽しかった砂漠祭り(Desert Festival)からもう2週間も経ってしまった。
インドに着いてからすぐラジャスタン州を旅しようと思ったのは、このお祭りの存在を知ったから。
インドではしょっちゅう何かしらのお祭りがあったりする。
私は祭りに合わせて現地に行くのが好きなのである。イッテQの宮川大輔みたいと言われることがあるが、イッテQを見ていないからふーん、と言うのみなのだが。
これまでも、ラダックフェスティバルに合わせてラダックへ旅したしディワリの祭りのシーズンにバラナシを旅した。
死者の日に合わせてメキシコに行ったり
フェリア祭りに合わせてスペインのセビージャに行ったり、どこかにいいお祭りはねぇかーというナマハゲ的な視点で目的地を選ぶことがよくある。
インドに来て、何かの拍子に砂漠祭りの存在を知ってから、よーし、絶対行こうと思い、電車に空席がなかったのにtatkalという特別枠の予約をエクストラ料金を払ってまで夜行列車をなんとかおさえて、洗礼を受けながらデリーから直接やってきたジャイサルメール。
2/3〜5の3日間通して行われると聞いたので、3日間ぶっ通しで楽しんでやろうと意気込んでいたが、ボロボロの体で到着。
ヒロシの助けも借りながら、砂漠祭りを同じ宿に泊まっていた旅仲間とヒロシとともに楽しんだ。

砂漠祭りの楽しさを、ぜひこちらの写真で感じてもらいたいと思う。


①砂漠祭り前

私はいにしえからの旅人なので、新しい町に着いたらツーリストインフォメーションにわざわざ出向いて、紙の地図をもらう人である。
紙の地図じゃないとピンとこない。
紙の地図を見ても、地図を逆さにしたり回したりして迷う人でもあるが。
そして砂漠祭りのスケジュール表ももらった。
ちなみに、スケジュールや場所などはすべてインターネットで見ることができる。
でも記念になるし、紙で欲しいじゃない。

そして、ヒロシに連れられてもらった薬。
1回で効いた。


②砂漠祭り1日目


1日目は主にジャイサルメールの町にあるスタジアムで行われた。
宿からは歩いて行ける距離だった。
ラクダや民族衣装を着た人たちの入場が華やかで楽しかった。
ヒジュラ(インドの第3の性の人たち。いわゆるトランスジェンダー)の人に手を取られて、グループに入れられて踊る羽目になった。
大柄の私よりもさらに体の大きなヒジュラのドレスアップした人たちに囲まれて踊るのは、不思議な感覚。
人間だけではなく、ラクダもドレスアップしている。
そして、インドの田舎あるあるだが、「私は大スターでしたっけ?」と勘違いするほど、一歩歩けば「写真撮ってください」の嵐。
男も女も老若男女。私と撮った写真をどうするのだろうといつも思う。
1人OKしたら、永遠に撮影会が続くので大変である。
そしてインドのマスコミやテレビクルーからもインタビューを受ける。
どうせろくに英語を話せてないから、多分使われない。
そしてスタジアムとはいえもちろん砂漠的な砂なので、砂埃がすごい。

これ、キャンディー。綿菓子?

③ターバン巻き大会出場

ヒロシに言われてよく分からないままに、名前を記入したら、ターバン巻き大会の出場申し込み用紙だった。
日本代表として、ステージの司会の男に名前を呼ばれ、よく分からないままステージに上がった。
ラジャスタン州のターバンは基本的に男の民族衣装であり、女は誰も巻かない。
ステージに上がった女は、調子乗りっぽくてはしゃいだアメリカテキサスから来た女と、私の2人だけ。
私も調子乗りっぽく見られているかもしれない。
いや相当調子に乗らないとこんな大会に国を背負って出場できるわけがない。
ターバンを巻くデモンストレーションを見て研究する。
なるほど、最初は固めに、斜めに巻いていくべし、なようだ。
足元にターバンが用意された。
私のはオレンジ。
ピンクが良かったな、オレンジは私に似合わないのに。
とどうでもいいことを思ってがっかりする美意識高い系日本代表。
いよいよ、負けられない戦いが始まる。
スタート。

早さでは負けた。

ターバンが長過ぎて足まで巻いてしまい、めちゃくちゃ時間がかかってしまった。
しかし、審査員が一人一人のターバンの仕上がりをマジマジと見て用紙に得点をつけている。
私の頭を見て2人の審査員が真剣な眼差しで何やら小声で話し合っている。
目が合って頷き合う。
私も手応えを感じる。

日本代表、めでたく芸術部門で勝利!

呼ばれて前列で記念撮影を撮る。
マスコミ陣がものすごく写真を撮る。
客席で見守るヒロシと旅仲間が大笑いしている。
インタビューも受けるが、ハッキリ言って何を聞かれたかわからないし、I'mハッピーくらいしか言っていない。
翌日のラジャスタン州の新聞にも載り、テレビでも放送された。
私は一体何をしてるんだろうか。
家族にネットニュースのURLと写真を送ったら誰からも返事は何も来なかった。
砂漠のように乾いていた。

(ここにもネットニュースのスクリーンショットを置いておきます。最後にラジャスタン州の観光局の作ったムービーがあるTwitterも貼り付けたので、ついでにご覧ください。)

キマってます。

それからミス砂漠とミスター砂漠の選考会があったり、綱引き大会があったりして(異様な盛り上がりを見せた)、中だるみかつ暑過ぎたので一旦宿に撤退。
ターバンを巻いたまま歩いて帰ったので、これまた注目を浴びまくったが、ちょっと気持ちよさを感じ出している私であった。

④1日目夜の部

夜の部にも参加するためまたスタジアムへ。
夜はラジャスタンの伝統音楽のコンサートで始まり、なかなかいいなぁと思っていたら、突然砂漠祭りが方向性を変えてきた。
まさかのロックフェスティバルへ。
もちろん見たことないアーティストだったが、布袋みたいだし、小室みたいだし、あゆみたいなのも出てきた。

踊る人たち

ツーリスト席でのんびり座ってみていたが、どうやらかなりのビッグアーティストらしく、インド人の若者がツーリスト席まで押し寄せて、えらいことになり、私たちは後ろへと退散。あっという間にフジロックのような盛り上がりとなった。
サリームという歌手がどうやら有名らしく、私の好きな曲「Ishq wala love」も実は彼が歌っていたらしい。
私の好きな曲をステージでサリームが歌ってくれて、私もちょっと興奮してしまった。

インド人も花火が好き

イシュクワーラーラーを口ずさみながら、1日目の砂漠祭りは終了。
なかなか味わい深い砂漠祭り。



この曲は、日本でも昔公開された「Student of the year」の挿入歌。(Aman primeで観れるかもです。アーリアちゃんのデビュー作。)


長くなりそうなので砂漠祭りの2日目、3日目は後編で。

続く


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のりまき
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