ねこさんに届け
「2024シーズンをネコさんはどんなモチベーションで過ごすんだろう…」
正直、そう思ったのは、車いすバスケットボールのイベントで楽しそうに車いすを操る反面、質問コーナーの話題が野球に移ったときのこと。
それまでは上機嫌だったネコさんの顔が一瞬にして曇ったように見えたからだった。
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そんな不安を見事に吹き飛ばすように、"ネコさんに(打順が)回れば何かをやってくれる"という期待を持たせてくれる最高のスタート。
心底、安堵した。
ところが、スタートダッシュの勢いがうそのようにチームが落ち込んで行くと共に、一軍のメンバーが明らかに変わっていく。
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ネコさんが外野のレギュラーをつかみ始めたころ、"栗山ファン"の自分は正直穏やかではありません。
それでも、帽子を飛ばしながら真っ直ぐボールに向かっていくネコさんのスタイルに惹かれていくのにそれほど時間はかかりませんでした。
ところがその矢先、もぎ獲った盗塁王と引き替えに悲鳴を上げた脚の怪我は相当なものだと友人から聞かされ、"なんであんなに頑張ってるネコさんが…""そこまで身体を傷めても獲らなければいけないタイトルだったの?"と悲しい気持ちになりました。
だから、ネコさんが"footprint"を響かせてフィールドに戻ってきてくれた時の喜びは今でも鮮明に覚えています。
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"絡みつく 鎖のように
震えるこの手は 知ってる
どんなに望んでも 他の誰かになんて
なれやしないこと
それでもあなたが辛い時は
同じように 胸が痛いよ
どうして僕ら 同じように
笑えるんだ"
アンチからの心ないコールや怒号を浴びながら、それでもレフトの門番としてチームを盛り立ててくれるネコさんの熱い気持ちをこの歌詞がすごく的確に表現してくれていて、何度も涙しました。
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まだできるって思うし、引退会見は正直まだ冒頭しか見れないままです。
でも、ネコさんが引退を決めたこと、それはある意味"自然"だったかもしれないし、何より、引退試合で魅せてくれたたくさんのプレーと笑顔と涙が、いつかこの悔しさをいい思い出にしてくれると信じています。
ネコさん、この先、私たちライオンズファンがネコさんの姿を見られることはないかもしれないけど、今までできなかったこと、まだまだ秘められているネコさんのポテンシャルをこの先の生き様に全投入してください!
レフト外野応援席でネコさんの背中を負うことができて幸せでした。
大事な人生の時間をライオンズと共に、ライオンズファンと共に過ごしてくれてありがとう、ネコさん。
これからも応援しています!
本当に、本当に、ありがとう。
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