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世界の家計簿とお金と子育て①

ロンドン育ち、INSEADでMBA留学をし、国際結婚をしている私がお届けする世界のお金事情。今日は家計簿をメインに見ていきます!


夫婦口座とPre-nup

2018年にイスラエル人と結婚した際、お金に関して驚きだったことが2つ:

- 夫婦のお金は一つとして管理する
- 万が一離婚したら、結婚後に双方が築き上げた資産の総額の50%をそれぞれが「持ち帰る」

特にPre-nup (結婚前に交わす、離婚を想定した離婚時の資産分割方法などに関する契約)を交わしていない場合は、法廷で上記が大前提となっている。これは、元銀行員の私が知る限り世界的には珍しくなく、むしろ夫婦口座を作れない日本の方が珍しい。

そんなイスラエル、(大雑把な)国民性もあるかもしれないが、家計簿の概念が全くない。

家計簿

さてこの家計簿という概念も、日本特有なものな気がしている。もちろん、どの国も収入と支出を管理する家庭はいるが、手書きであれほどみっちり1円単位で管理するのは我が国だけではないだろうか。

日本は、武家時代から家の女性がお金の管理をすることが慣わしだったからではないかと解釈している。食料調達、家に使えるものの給与の支払い、家やお庭のメンテナンス代などは女性が管理していた。

しかし、管理しているお金はというと、男性が「稼いで」きた領地からの収穫、税金、などから得た収入なので、誰が見ても「へそくり」がない状態に、というところからあれほどまでのきっちりとした家計簿というのが当たり前になったのではないかと睨んでいる。

そしてもう一つ、諸外国に比べて日本が特異だと感じることが…

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