周防大島町、今年追加でやること
おはようございます。
22日に9月定例会が終わりました。
議案は全て可決。全員賛成もしくは多数賛成でした。
予算が補正され、今年追加でやることになったことを、私の意見を交えながらいくつかご報告します。
新型コロナウイルス感染症対策に物価高騰対策が追加
今回国から交付される交付金の活用目的には次のものが加わりました。
原油価格高騰対策
2エネルギー・原材料・食料等安定供給対策
3新たな価格体系への適応の 円滑化に向けた中小企業対策等
4コロナ禍において物価高騰等に直面する生活困窮者等への支援
これ(コロナ交付金)を活用したものも、いくつかあります。カッコ内で、主な財源を記載しました。
学校給食費を、下半期、無料にする(コロナ交付金)
物価高騰対策として、子育て世帯を支援するため、10月から3月までの小中学校の給食費を無償化します。予算額は、1,728万円。
町の上水道利用者に対し、基本料金4ヶ月分を無料に(コロナ交付金)
町水道契約者の、水道料金4ヶ月分:4,613万円
なぜこれをするか同僚議員からの質問に対し、
広く住民に支援が行き渡ることを検討し、
他の先行自治体の例を参考にやってみようと考えた
とのこと。
物価高で大変な農家・畜産家を支援(コロナ交付金)
農家には、山口県がすでに補助金交付を決定しています。
肥料代が高騰しているため、耕作面積に応じて支援するというもので、町はこの件の支援に上乗せを行います。
・ 水 稲、大豆、麦等の土地利用型作物:県1,000円/10a +町500円/10a
・ 野菜、果樹、茶等の園芸作物・工芸作物: 県2,000円/10a +町1,000円/10a
・ 施設花き:県500円/a +町250円/a
となります。
畜産家には、飼料費等の支援のため、
繁殖牛・乳用牛5,000円/頭、採卵鶏100円/羽
が助成されます。
県は、別の考え方で、「配合飼料価格安定制度 」に加入されている生産者について支援を行うそうです。
ちなみに漁業者への支援はというと、すでに始まっていて、船などの燃料費が、20円/L(5月16日臨時議会で可決)助成されています。
一次産業というのは、他の産業と比べて支援が手厚いのかなとも思いつつ、飲食店や宿泊事業者にも、国県町と、これまで様々なコロナ対策支援が行われてきたことを思い出しました。
最終的には、燃油や物価が高くてもやっていけるよう価格に反映させるか、効率化を図り他の事業費を下げるか…となるのでしょうが、サービス業のように自分の意思で早く価格に反映できるわけではないのかなと。そうすると、自分で値付けできるスタイルへの転換も、求められているのかなと思いました。
スクールバスの買い足し財源の振替(補助金→過疎債)
令和5年度(来年度)、東和地区の、森野小学校と城山小学校が統合して「東和小学校」になります。これで、東和地区にあった小学校は全て統合されてひとつになります(私が子供の頃は、確か4つあった)。
バス通学が増えるので、スクールバスを1台買い足します。これまで少人数でバスではなくてタクシー(!)で通学していたエリアの子供達も、バスになります。
当初、教育費国庫補助金で購入しようとしていたけれど、人数や距離の関係で、あてにしていた国の補助事業の対象にならないことが判明。過疎債を使って購入することになりました(380万円)。
(新)東和小学校敷地内に作る学童の設計業務(一般財源)
現在2校の小学校の学童保育。小学校の統合から1年遅れて、1つにまとまる方向で調整がついたそうです。
調査設計:81万円
これが済んだら、来年度予算では、建築にかかる予算が計上される予定です。
学校の空き教室とかでできないの?…と思いましたが、休日の鍵の管理その他色々な条件があって、校内ではできないそうです。
新しい施設で、運営もなるべく親や子どもの現実に即した形で運営できるように、見守っていきたいと思います
防災無線の支障になる樹木を伐採(地方債)
依託費:169万円
先日の台風14号でも、風が強く、道路脇の木、特に竹が電線等に倒れかかっているのをよく目にしました。電柱を登る蔦もよく見かけます。ケーブルテレビのアイキャンさんも、頻繁に樹木伐採などをされているのを見かけます。周辺が荒れるので、どうしても必要な管理になりますね…。年々増すような気もします。
移住定住促進のために使う「お試し暮らし」の物件を増やす(一般財源)
今まで、比較的本土と繋ぐ橋に使い東三蒲地区に1軒用意していたお試し暮らし住宅、通称「島暮ら荘」
今回は、より島の奥にある集落、西方にも整備するということで、予算をつけています。住宅借上料を始め、水道光熱費、ケーブルテレビ料金、NHK料金など、しめて74万円。
島外との行き来や買い物に便利な、従来の東三蒲島暮ら荘と、よりディープな島暮らしが体験できる、西方の島暮ら荘。両方に滞在してみるのも、自分の周防大島暮らしをより現実的に考えることができるかもしれません。
マイナンバーカード推進のため、持ち出しできるパソコンを購入(コロナ交付金)
ノートパソコン購入:268万円
私がマイナンバーカードを作った数年前は、窓口においてあるデスクトップ型の特殊なパソコンで、画面をタッチして文字入力をしました。タブレットと違って、反応は悪いし、なんで今の時代にこんな古っぽい機械が…とストレスを感じたものです(総務省から貸与されていたものだそう)。
今は貸与期間が終わり、他のパソコンと兼用して登録業務を行なっていたとか。今後は持ち出しも可能になり、出張してのマイナンバーカード登録業務もできるようになるとのこと。地域のお年寄りのサロンに出張したりすると、登録者増えそうですね。
小さな自治体でも、マイナンバーカードを住民の多くが活用するようになれば、色々なサービスや手続きを簡素化できるんじゃないかと思います。各種公金受け取り、高齢者等のタクシー助成など、これ一枚で管理できると便利ではないでしょうか?
前橋市さんは、デマンドタクシーの紙チケットを、マイナンバーカードを活用して無くしておられますね。
町営バス(スクールバスへの一般客混乗型)、はり・きゅう施術費助成など、役場も利用者も事業者も煩雑な管理がなくなる仕組みはできないでしょうか。
年齢別の取得率も、今度確認してみたいと思います。
と言いつつ、よく物をなくす私なんかは、これ一枚をなくしたことで全てできなくなるという不安も感じています…。
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