毛糸編む
今日の俳句は
翳(かす)む眼で生まれ来る嬰児(こ)に毛糸編む
「嬰児(えいじ)」とは主に、生まれたばかりの新生児を指します。ここでは、音数の関係で「こ」と読みます。
季語は「毛糸編む」冬の季語です。「生まれ来る」としたので、生まれる前のことだとわかって頂けるでしょうか。
初孫は12月が予定日。白い毛糸で、退院の時に着るベビードレスを編んであげようと思って、本を買い毛糸を揃えて、いざ編もうとしたら、老眼鏡を掛けても、編み図も手許もよく見えません。レース編みは無理でも、毛糸なら太いから、編めるだろうと思ったのが甘かったのです。編み図を見ても、鎖目が3目なのか5目なのかも、よくわからないのです。虫眼鏡を使うとなんとか見えます。
どうしようかと考えて、ハ○キルーペを購入し、老眼鏡に重ねて掛けたら、どうにか見えるようになりました。
編み方を間違えているのに気づいては、ほどいて編み直し、またほどいては編み直し、を、繰り返しながら、なんとか生まれる前に完成しました。お揃いの、ボンネット型の帽子付きです。
そのベビードレスは、3人の孫が順番に、退院の日とお宮参りに着てくれました。
同じドレスを着ていても、私には、どの子かわかります。