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縄文杉

俳句日記 

今日の俳句は

     五月闇縄文杉に会ひに行く
 
「五月闇」は夏の季語で、梅雨時の雲の垂れ込めた、薄暗い感じを表します。俳句では、5月は夏です。


縄文杉に会いたくて、屋久島に行きました。56歳の時でした。

ツァーに申し込んでからわかったのですが、縄文杉に会うためには、本格的な登山用具が必要でした。登山などしたことがなかったので、登山靴、リュックから、登山用の衣類、額で光る電灯まで、一式揃えました。ツアーの日まで、ウォーキングして、足ならしをしました。

当日は雨でした。まだ暗い内にバスで出発しましたが、バスを降りてから登山口までかなり歩きました。そこから山登りです。雨の降る中、いくらか雨の当らない樹の影でお弁当を食べ、登り続けて、ようやく縄文杉の見えるところまで着きました。

樹を守るためということで縄が張られていて、縄文杉の近くには行けませんでしたが、樹はそこに立っているだけで大きな存在感がありました。ここまでの苦労が報われたという気持ちです。長い時間見とれていました。

さて、登ったら降りなければなりません。登山初心者の私にとっては、降りる方が難しかったです。同行の方に、「足をここに置いて、次はここに!」などと教えてもらいながら必死で降りました。バスまでの道も長かったです。

50歳代、まだ若かったなぁ、と思います。行っておいてよかった、とつくづく思います。

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