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旧邸宅の庭で小鳥とお茶する至福 -サンパウロ便り

ご近所に
古い邸宅街があります。

その一角にたたずむ館のひとつは
旅人の宿となっています。

*

パンデミックで
ホテルが厳しかった時期は、

あんな素敵なお屋敷が
取り壊されたら残念だと思って

パンやスープを買いに行くことで
ご主人をサポートしていました。

*

時代がオープンになってからは
ホテルとして復帰したようで
安心していました。


近所なので泊まることもなく
ずっと訪ねては
いなかったけれど。



今月、
「小鳥のさえずる自然の中で
ゆったり過ごせばあなたはすべてがうまくいくよ」と
助言してくれた師がありました。

「あの館を訪ねてみたい」

私はこの庭の門に飛んでいき、
思い切って
呼び鈴の紐を引っ張ってみました。


https://www.facebook.com/ZilahPousada


ご主人は私を憶えていてくれて

泊り客にしか開けない錠を
ガチャンと降ろして迎えてくれました。



「このお庭で
お茶の時間を過ごしたいんだけど、いいかしら」



「もちろん
いつでもいらっしゃい。
あなたは小鳥が大好きなんだから

ロビーの本棚で
小鳥の図鑑や写真集も
自由に手に取ってくださいね」



私はあらためてここを
「小鳥のお宿」と名付けました。


これからも
時間が空くたびに
寄ってみようと思っています。




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