手帳大賞という名の珍道中 2
驚きと喜びが半分。「まぁそうでしょう、私のおばあちゃんすごいんで。」という、謎の”受賞すると思ってました感”が半分。笑
とりあえず授賞式のスピーチでも考えておくかと手帳を開きペンを取った。
・・・はて、「何を書いたっけ?」
私には気が済むとすっかり忘れてしまうという良いのか悪いのかわからない特技がある。
確か1番印象に残っているやつを送ったはずだ!と思い出そうとするにもグレートグランマなもんでw、名言がありすぎる。何を1番に選んだのか思い出せない😂(残念な孫)
考えるのに疲れた私は
「まぁいっか。当日行けばわかるし。」
と開き直り丸腰で表彰式を迎えた。(おい)
帝国ホテルという場所がそうさせるのか。
ピリリとした空気の表彰式が始まった。配布された表彰式のパンフレットを見てようやく半年前に自分が何を書いたのか判明した。笑
どうやら私と祖母の作品は5万件近い応募の中から選ばれたようだ。優秀賞から順に名前が呼ばれていく。次が特別賞3人、そして大賞が1人。中々名前が呼ばれず心臓が口から飛び出そうだった。いっそのこと出しておきたい。そんな気分だった。
授賞式に招待した母は緊張のピークに達し瞼が下がり置物と化した私を見て肩を揺らしていた😂(ひとごと)
特別賞の最後で名前が呼ばれた。リハーサルの甲斐なくステージでの立ち位置がわからなくなりモタモタする私。(ごめんなさい)
司会者の方が私が書いた祖母の言葉とそのエピソードを読みはじめた。
「あぁ、また泣きそうだ。」
必死に泣くのを堪えて立つ。
プレゼンターはフードエッセイストの平野紗季子さん。こないだ「ショートケーキは背中から」を読んだばかりだけど平野さんてその平野さん?エッセイを読み、いつかお会いしてみたいと思った2ヶ月後、私は平野さんからとても優しいメッセージとトロフィーを受け取った。
特別賞と平野さんというサプライズサンドイッチ+緊張により私の表情筋はまるで急速冷凍されたかのように動かなくなった。
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