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穴場と穴子、人参と妊娠
今日は日本語クラスで実際にあったエピソードです。
私たち日本語教師は、長年の経験から、生徒さんが会話の途中で、言葉が出てこなかったり、言い間違えたときも、その生徒さんが話そうとしていることがだいたいわかります。そして、優しくサポートし、会話を継続させることができます。
私自身、外国語を学んでいるので、単語が出てこない、音の似た違う意味の単語を思わず言ってしまって、先生に苦笑されることも度々です。
誰だって間違えるのは当然ですが、やっぱりクスって笑ってしまうこともあります。
まずは、私の旦那。日本に5年住んだペルー人の彼の失敗は、
人参と妊娠
妊娠と言いたくて、人参と言ってしまったことがあります。一度だけじゃなくて何度も。
さらには、
にんにくと筋肉
にんにくと言いたくて、筋肉と言ってしまったかわいいダーリン。
憎めないわ、かわいすぎ。
そして、ここに穴場と穴子が登場!
先日は、生徒さんが「穴子」と連発。私は正直、何を言い始めたのかわからず、ちょっと焦りました。
「穴子は食べ物だよ?」
「あ、じゃ、あなじょう?」
と返事が来たので、
「ああ、穴場ね!」」
とそこで意思疎通ができたのでした。確かに彼の住んでいるロンドンの話をしていたところだったんです。
ロンドンの穴場について言いたかったんですね。
レッスンには100%以上の集中力が必要です。どんなハプニングがあるかわからないし、どんな発言が飛び出すかわかりません。
でも、こんなカワイイ言い間違えは、楽しい限りです。
ただ、その生徒さんいわく、「のりこさんが先生だから、こんな間違いをしてもわかってもらえるけど、他の日本人との会話だったら、絶対に自分の言っていることがわかってもらえない」と嘆いていました。
いやいや、私だって同じですよ。スペイン語、韓国語、日々どんなに間違いをやらかしていることでしょう。
ということで、やっぱり言語は話してなんぼ、間違えてなんぼ、間違いから学ぶことが多いんです。
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