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~第12回 猫は偉大なり 猫が偉大であることを教えてくれた崇高な猫「たま」⑨

神奈川県横浜市戸塚区の女性ライダー弁護士西村紀子です。

 一人の弁護士として、一人のライダーとして、そして、一人の人間として、日々感じたり観察したりしたことで、皆様のお役に立つと思えることを、つぶやき発信していきます。

 本日は、第12回「猫は偉大なり」。

 前回に引き続き、猫が偉大であることを、「私の猫」達を通してつぶやきたいと思います。
 “猫が偉大であることを教えてくれた崇高な猫「たま」”⑨です。

 女の子でありながら喧嘩が強く、縄張りを持ち、縄張りに侵入してきた雄猫たちと戦って次々に追い払い、さらには、智略をめぐらし、仲良くしてあげた雄猫に他の雄猫と戦わせるなどして、縄張りを安泰にした「たま」。
 他方で、不思議なことに、犬たちと仲が良かった「たま」。
 人間の高齢者や幼稚園生に優しい近所の人気者だった「たま」。
 不器用かつ下僕になれなかった飼い主を救ってくれた「たま」。
 そして、司法試験の勉強に明け暮れる筆者を優しく見守ってくれていた「たま」。

 前回、司法試験天王山である2000年7月の論文試験を納得のいく手応えで終えることができたこと、ところが、「たま」の癌の病状が進行していたことまでを、つぶやきました。

 たまは、それでも、外を走り回っていたのですが、、。
 
 たまは、2000年9月17日未明に亡くなりました。

 その前日の9月16日、私は、親友と東京で会うために、朝から外出でした。
 出発前に、家の隣にある幅10メートルほどの階段(たまと、階段挟んでお隣の家の「パッシィ」ちゃんがよく戯れていた階段です)の、上の道路から10メートルほど下にある踊り場に、たまは、いました。

 たまは、階段の踊り場で、私から見たら横向きに座っていました。目をつむりながら、顔を斜め上に傾けていて、なにか、空気か風か、さらにそれらも含めて、他の何かを全身で感じているかのようでした。

 私が、「たま!!」とたまの名前を呼ぶと、たまは、こちらを振り返って、私を見てくれました。
 
 今思うと、この時、たまと触れ合っておけばよかったと、後悔しましたし、今でも後悔しています。

 ですが、私は、外出を急いで、階段の踊り場に降りることなく、出発したのでした。
(続く)

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