人生後半で出会う友情
手紙をもらった
長野にきて出会った友人から手紙をもらった。
初めて会った日
彼女と出会ったのは1年前の春。
ふたりとも関東から移住してきたばかりってこともあって、初対面なのに2時間以上も話し込んだ。
そのとき、ちょっと目を潤ませていた彼女の表情が忘れられない。
たぶん、悲しい思いやつらい気持ちをずっと我慢していたんじゃないかな。
頻繁な定期報告 やがて
それから夏が終わるころまでは頻繁に会いに来てくれた。
「近況報告です」
と、日常の些細なことや、感動したことなどをそのたびに教えてくれた。
移住して2度目の冬を迎える頃、
市民農園で収穫したという大きなクルミを持ってきてくれたのを最後にパタリと来なくなった。
仕事や生活が充実しているんだろうと安心しつつ、すこしさみしい気持ちもあった。
よかった よかった
そして、彼女から手紙をもらった。
冒頭の一文。
よかった。うれしかった。
きっと、なにか解決したんだろうな。
ずっと、なにか探して苦しんでいたんだろうな。
お互い大人だから、言葉で言わなくても察することはある。
あるある!
ありがとう 感謝
あそこに行けばあの人に会えるって思ってくれていたんだろうな。
わたしも、ここにいれば彼女が会いに来てくれるって知っていた。
ありがとう。
誰かの旅立ちはうれしい。
旅立つことで周囲を勇気つけてくれているってことを伝えたい。
長野に来てから、ほんとうにたくさんの出会いがあった。
出会った人はみんな同じように「人とのつながり」に助けられたという。
つながることで優しくなれる。辛い経験をしたからこそ人に感謝できる。
のかな。
ヘラヘラと遊んでいるだけの自分にはちょっとわからない。
そんな自分が恥ずかしいと思うことがあるけれど、あまり気にしない。
尊敬できる友人がいるってことは自分も捨てたもんじゃないと思うから。