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《漢方処方症例検討》少しずつ増えていく血尿

中医学・漢方薬・薬膳が大好きな方や、お勉強中の方に症例の弁証から投薬までについて書いています。

ご相談内容

神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

漢方相談の方の症例で、主訴は「血尿」です。

問診日:2023年6月16日(金)
情報:Aさん(70代女性)
主訴:血尿が出る
2023年5月20日~6月12日まで、血尿が出た。
排尿痛はなく、尿の色も濃くない。
膀胱や腎臓の検査を受けても問題なし。

血尿が出る前に大きなストレス(悩み事)があった。
最初は薄い血の色が、徐々に濃くなってきた。
普段から消化吸収システムの脾は、強くはない。
少し眠りが浅い。

診断のポイント

「発症前に大きなストレスがあった」「出血が少しずつ濃くなった」「痛みはあまりない」「尿の色は濃くない」ということが大きなヒントでした。

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