肌の色つやが悪く痒みがあり、手足の裏がほてる方に。イライラや炎症を鎮める漢方薬「温清飲」
漢方薬が大好きな方や、お勉強中の方に漢方薬の処方構成と効能について書いています。
今回は、夏の蕁麻疹や皮膚炎、ほてりや出血に使う「温清飲《うんせいいん》」です。
温清飲とは?
神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。
温清飲は、ひとことで言うと「貧血タイプで熱がこもりやすい方の諸症状」にピッタリな処方です。
午前中は比較的元気だけど、仕事や体を動かす午後や夕方ぐらいから疲れを感じやすい方です。
疲れてくると、このような症状が出てきます。
・手足の裏がほてる
・肌の色ツヤが悪い
・肌がカサカサして痒い
・手足の指先がしびれる
・のどが渇く
・目が充血する
・赤いブツブツが出る
・精神的に興奮しやすい
・イライラして落ち着きがない
中医学的に言うと、血虚血熱のタイプです。
血虚血熱のタイプなら、生理不順や神経症などにも使われることもあります。
原因が血虚血熱でない場合は合わないので、きちんと弁証をしましょう。
温清飲の組成
温清飲=四物湯+黄連解毒湯
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