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中医学や薬膳の知識を実生活で活用する方法

中医学や薬膳を学ぶことは、本当に楽しいですよね。
「なぜ症状が出るのか?」が分かるようになると、不安が減ったり、不調がある方のお役に立てます。

でも、実際に体調不良の相談をされると、どうしたら良いのかさっぱり分からない…。

これって、よくあることなんです。
今日も上級クラスの受講生様から「問診で分からなくなりました…」とメッセージがありました。

知識を知っていることと、分かって実践できることは別ものなんです。

では、どうしたら実践できるようになるか…。
中医学や薬膳の知識を実生活で活用する方法について、書いてみたいと思います。



私がやっている学びと実践法

神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

このnoteでも何回か書いていますが、私は4年ほど前から九星気学を学んでいます。

上級まで行ったのですが、中医学と同じぐらい奥が深い学問なので、再受講を繰り返しています。

いちど学んだぐらいでは、落とし込めないのです…。

その場では何となく分かっても、いざ誰かの鑑定をしようと思ったら、数分で手が止まる…。

あれ…確か学んだはず…
まずい…まったく覚えてない…
こういうときって、どうするんだったっけ?
どこを見るんだったっけ?
これ?いや、違う…こっち?うーん違う…

脳内、大パニック!!

あんなに勉強したのに!
あのときは理解できたのに!
これは使えると思ったのに!!

ぜんぜんできない…とほほです。

そこで「できない」ことだけを見てしまうと、氣学の勉強を止めようとか、いちどストップしようということが浮き上がってきます。

私も止めようと思ったことがあります。

でも、「そもそもなぜ氣学を勉強しようと思ったのか?」ということを振り返ると、「やっぱり続けよう!!」となるのです。

私が氣学を勉強したきっかけは、中医学の診断と氣学の鑑定を一緒にすれば、もっと整えられることができると思ったから。

自分もだけど、大切な人やお客様にアドバイスをしたいと思っていたのです。

もちろん、今も。

身近な人からやっているのですが、自分のことも見れないときがあって、そりゃまぁ~凹みます…(笑)

でもね、やりたいんです。
中医学の診断と氣学の鑑定をして、周りの人を笑顔にすることを。
そして、私も整ってご機嫌に毎日を過ごしたいのです。

だから今日も氣学を少しずつ勉強して、少しずつ実践しています。

セミナーを受講していると、仲間とのグループLINEで質問もできるし、先生に聞くこともできます。

ひとりで考えていて分からないことも、先生やみんなのお話を聞いていたら「そういうことか~!」というのも多いのです。

だから繋がっていることって、大事だと思います。

受講生様からのヘルプメッセージ

昨日、パーソナル食医養成セミナー上級クラスの受講生Aさんから、「せんせ~!助けて~!!相談されたけど分からない~!」というメッセージが届きました。

ここ何ヶ月か生理前に足の付け根から下が激痛で…。
冷えてるのか、何なのか痛すぎて横なってもダメ。
何か食べたらいいものとかあるかな?

と聞かれたそうです。

そこで、冷えているのかもと思って「お風呂に入ったらラクになる?」とAさんが聞いたそうです。

さすが上級生~!!
そうそう、それ大事な質問よ~!!

「生理始まってしまうと、だるくて眠いけど、それまでが痛くて眠れない」と言われると、なんとかしてあげたくなりますよね。

でもそこでAさんは、血流の悪さかな…と思いつつも「温めてみて。リンパを優しく撫でてみて」としか言えず、困ってしまったそうです。

「リアル診断は難しいです…。何かアドバイスしたいのですが…」とAさん。

分かるーー!!めちゃくちゃ分かるーーー!!
なんかムズムズしますよねぇ…。

以下、私のお返事です。


まず、ポイントはこの3つです。
◎生理前限定(生理が始まると治まる)
◎激痛→喜温
◎生理中は眠い

生理前に症状が出て、生理中に眠いのは血虚。
激痛というのは瘀血です。

舌を診ないとなんとも言えませんが、恐らくひどい血虚と瘀血があるのでは?と思います。

生理前に子宮に血を溜めようとすると、血虚の方は体内の血が減るのでしんどくなります。

脳への栄養も届かないので、ボーッとしたり眠くなります。

もともと血流が悪いと、血が減った時にはさらに血流が悪くなります。

筋肉量が少ないと、ポンプ作用で心臓に戻せないのでそこに停滞して痛みが出る(液体は下に沈む)ことがあります。

お風呂で少しラクということは、冷えもあるでしょうし、血虚さんは四肢が冷えますからね…。

冷えが原因ならお風呂でかなり改善しますが、そこに血虚やお血があると、「少し」しか改善しません。

もし、血虚瘀血があるなら、生理前は休むことがいちばんです。

根本的な治療が必要なので、生理前に「これ食べたらよい」というものはなく…

脾虚もあるのでしょうね。
毎日飲める薬膳茶を作ってあげるのも良いかもしれませんよ。

可能であれば、舌の写真を送ってもらって下さい。
表だけでなく裏も。


その後、舌の写真を送ってもらうと、なるほど…という状態。

「食積が多いですね。
肝のところも赤いし、舌下静脈にはしっかり瘀血…。
暴飲暴食していませんか?
ストレスから過食してませんか?」
ということをチェックしてもらうと…

しっかり食べていたそうです…。


中級者以上だからできること

中医基礎理論や内臓や気血津液、診断学について学ばれている中級者以上の方なら、私のこの解説で目の前がパーッと明るく開くのです。

「そっかぁ~!そういうところを診るのね!ということは、これは…」というように考えられるのです。

「瘀血を作るのは気虚、血虚、陰虚(若い子には少ないけど)、気滞、痰飲が複雑に絡んだ結果ですからね。
整えておかないと、子宝に恵まれなかったり、更年期障害が強く出てしまうので、早めに対応された方が良いと思いますよ。
瘀血の治療は本当に難しいのです…
私は完治まで3年掛かりましたからね」
ということも付け加えてお伝えしました。

Aさんからは
「生理痛が酷かったり不順だったりで、学生の頃から心配はしていました。
家の母も私も婦人科系は大病しているし、体質もあるかも…
ちょっとまた話してみます。
ほんとにありがとうございます。
思い切ってご相談してよかったです!」
とお返事がありました。

良い経験をさせてもらえましたよね。
実症例の問診は難しいのですが、みなさんこれができるようになりたいんですよね?

だから、インプットとアウトプットを繰り返すしかないのです。

インプットしたことをアウトプットして、またインプットして…というように成長していきます。

今回、メッセージのやり取りでできたのは、Aさんが長くうちのスクールで学んでいて、上級クラスにいるからです。

この質問を初級や中級クラスの方からされても、応えられません…。

共通言語や認識がないと、説明に時間が掛かってしまうし、答えても理解してもらえないのです。

だから、中級レベルの知識のインプットは本当に大事です!!


確実に身につけるために

パーソナル食医養成セミナーでは
初級:中医学と薬膳の基礎を知る
中級:中医学理論を深めて診断の仕方と食べ物の選び方を知る
上級:中級で学んだことを活かして症例から診断と施膳をする
ということをしています。

中級で難しくなるので、上級に進まずにしばらく間を空けようとする方がいるのですが、それは本当にもったいないことです!!

そのまま上級に進みましょう。
インプットしてきたことをアウトプットしていきましょう。

次の募集は半年後になるので、そのころには今まで学んだことをすっかり忘れています…。

半年後に同じクラスになる人たちは、直近まで中級で学んでいるので差が歴然なのです…。

「もうこれ以上は勉強しなくていい」というのであれば、中級で止めてもいいです。

でも、「自分や大切な人を診断して食べ物を選べるようになりたい」と思うなら、そのまま進級して学びを深めていきましょう。

仲間もたくさんいるし、私に直接相談することもできます。

セミナー受講生様からの質問は、必ずお返事をしています。
バタバタしているときは、短いお返事になることもありますし、丸投げされるのは困るのですが…。

そのときは、漢方相談に来て下さいね。

セミナー中に症例として解説することもできます。
そうすると、みなさんのお勉強にもなります。

「忙しいのにすみません」とよく言われますが、みなさんが「もっと知りたい。診断できるようになりたい」と思うのであれば、いつでもウエルカムです。

私の目的は「食医を増やすこと」なので、それに近づけるならお安い御用です。

どうしても何かお礼を…と言われたら「こんどビール1杯ごちそうして下さい♡」と言っています…(笑)

私にとって診断は簡単なことなので、それで十分です。

診断力には自信があります!
10年間現場で漢方相談をしてきて、失敗もたくさんあるし、そこから学んだことも山程あります。

ぜひ私を使って下さい。

パーソナル食医養成セミナー上級クラスの早期申込は、明日8月4日(金)正午まで。

期日を過ぎると、一般での申込となりますので、受講ご希望の方はお早めに!!

一般の方は、8月6日(日)から受付開始ですよ~!

「中級クラスを再受講したい!」という方は、半額で受講いただけます!
中級を再受講しながら上級クラスを受講することもできますよ。

「どうしたらいいのか分からない~!!」という方は、メッセージ下さいね。

中医学や薬膳の知識を実生活で活用するためには、少し不可を掛けながらインプットとアウトプットを繰り返すことが大切です。

そうすることで、点と点が繋がって線となり、難解な症例もスーッと解くように診断できるようになりますよ!

上級クラスでは、テキスト通り覚えるのではなく、実践ですぐに使えるコツをお伝えします。

毎回みなさん、うんうん…と頷いていて、どんどん活かされています!

本物の中医学と薬膳の知識を学んで活かせるのが、「パーソナル食医養成セミナー」です。

ぜひぜひ引き続き学んで下さいね。

ついて行けるかどうか…が問題ではなく、「やりたい」と思うならGO!!です。


それでは、今週も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪

おしまい。


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池田のりこ 漢方カウンセラー・国際薬膳調理師
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