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2021年辛丑のイライラ&鬱々はちょっと違う

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。

毎月スクールテーマは決まっていて、3月は「イライラと鬱々」です。

すでにいくつかセミナーをしていますが、みなさん「あるある!!」だったので、こちらでもシェアしたいと思います。

2021年は辛いことが多い年

九星気学でみると、2021年は辛(かのと)の年で、困難や辛いことが多いと言われています。

九星でいうと六白金星が中宮になる年で、自分の軸を持って生きないと迷いやすいという年。

これだけ見ても、悩むことやイライラしたり鬱々することが多そうですよね…。

実は、黄帝内経という昔の本にも漢方の年巡りが書かれているんですよ。


水運不及の年

2021年は水運不及(すいうんふきゅう)の年巡りで、水のバランスを崩すとしです。

漢方医学ではバランスを大切にし、陰陽と五行で全体を見ます。

陰陽は2つのものを比べて、相手がいないと自分がいないという考え方。

五行は、自然界に存在する「木・火・土・金・水」のエネルギーバランスの考え方。

この五行の水のバランスを崩す年なのです。


水がなければ火が燃える

自然界の水は、火の燃え過ぎをセーブする仕事をしています。

この5つのバランスは季節や内臓にも置き換えることができて、水グループに所属する内臓は腎。

腎臓機能も含む生命の大元のエネルギーをコントロールしています。

腎がバランスを崩すと、足腰が衰えて尿トラブルなども出て老化が早まります。

また、成長や生殖にも影響します。

そして、火グループに所蔵する内臓は心(しん)。

常に拍動している心は、燃える炎のよう。

水が火の燃え過ぎをセーブするように、腎が心の動きすぎをセーブしているのです。


心(しん)が暴走する年

心は心臓機能も含みますが、脳とリンクしていて精神のコントロールもしています。

つまり、腎が弱る=心を抑えきれない=心が暴走する…ということが起こりやすいのです…。

心が暴走すると、動悸や息切れを起こしたり、血圧や脈拍が上がります。

そして、脳がパニックになり思考が乱れます。

感情は自分で感じたりある程度抑えられますが、精神的なコントロールは難しいです。

小さなことでキレたり、自分の思考が分からなくなったり、突然泣き出したり…。

どうしちゃったんだろう、私…となることがあります。

それと同時に、生きる力の源である腎が弱っているので体力が落ちています。

体力は落ちて元気がないのに、テンションだけは上がってしまい落ち着かない…

そして、ついに電池切れ…となるのです。


40代後半の女性は特に気をつけて

気をつけたいのが、更年期を迎える40代後半から50代前半の働く女性。

閉経とともに体に変化が起こり、「普通にできていたこと」ができなくなります。

最近までできていたのにできない…という現実を受け入れるのは、なかなか難しい…。

しかも、キャリアを積んできた女性ならなおさらのこと。

頭では分かっていても認めたくない…
その気持ち、私も同じなのでよく分かります。


漢方薬と食べもので心身のバランスを整える

真面目な人ほど、心身のバランスを崩して病気になってしまいます。

「こんなはずじゃなかった…」

これ、実はつい最近の私…。

休みも寝る暇もなく働いて、次々と起こるハプニングに振り回されて、どんどん血圧と脈拍が上がって息切れを起こしだしたのです。

帰宅すると座り込んで、ひたすら泣く…。

スマホを持つ手も痺れてメッセージも打てず、ソファーにもたれるのがやっとでした。

とても疲れているのに眠れず、1時間ごとに目が覚めていました…。

漢方薬屋をしているのに、自分で選薬ができず、お師匠様に選んでもらって服用しました。

すると、大パニックだった脳と心が嘘みたいに落ち着いて、眠れるようになったのです。

今年はいつもとちょっと違うんです。

自然界でいちばん影響力が大きい、水と火のバランスを崩すから…。


補腎・安神・養心を

漢方薬で落ち着いてくると、食べようという気力も出るので、少しずつ料理もするようになりました。

薬膳では、腎を元気にする補腎、精神を穏やかにする安神、心を整える養心をベースにします。

血圧が高かったり動悸がしたり、喉が渇くときにはクールダウンする清熱もプラス。

補腎:
黒米、山芋、黒豆、枝豆、カリフラワー、きにら、キャベツ、ごぼう、干し椎茸、ニラ、ブロッコリー、ブルーベリー、カシューナッツ、栗、クルミ、黒ごま、松の実、アワビ、いくら、うなぎ、うに、えび、干し貝柱、かつお、すずき、すっぽん、たい、たちうろ、なまこ、ホタテ、マナガツオ、ムール貝、鹿肉、鶏肉、鶏レバー、豚肉など

安神:
春菊、青梗菜、百合根、ローズマリー、なつめ、蓮の実、アサリ、あん肝、いわし、牡蠣、かたくちいわし、ホタテ、烏龍茶、カモミール、紅茶、コーヒー、ジャスミン、緑茶、ワインなど

養心:
小麦、きにら、ココナッツ、カカオ、蓮の実、あん肝、ひじき、烏龍茶、紅茶、コーヒー、ウイスキーなど

清熱:
はとむぎ、菊芋、こんにゃく、小豆、豆腐、緑豆、アスパラガス、空芯菜、ごぼう、ズッキーニ、セロリ、青梗菜、冬瓜、ナス、白菜、もやし、キウイフルーツ、バナナ、レモン、あさり、かに、昆布、しじみ、ひじき、わかめ、牛タン、緑茶など


私は黒米入りのご飯、黒豆、ひじきの煮物がおいしくて、ずっと食べていました。

自然と選んでいたのですね。


漢方薬は専門家に…

漢方薬もかなり有効ですが、きちんとカウンセリングを受けてくださいね。

人それぞれ体は違うので、診断が必要です。

今日の腎と心のバランスだけでなく、他にもいろいろな原因があります。

診断に時間を掛ける漢方薬局や漢方薬店にご相談ください。

咲美堂でのカウンセリングは、しっかりお話を伺うために完全予約制です。

http://shobido-kanpo.com/service/index.html

電話でご連絡くださいね。


4月以降、薬膳を身近に感じていただけるイベントがたくさん!!

ぜひご参加くださいね。

4月26日(月)ウェーブ産経様で講演会
※詳細は3月下旬に確定

4月29日(木祝)香川県三豊市「みとよ未来創造館」で講演会
時間:13:30~14:30 
場所:みとよ未来創造館・大ホール
演題:今日から始める暮らしの薬膳
主催:高瀬茶業組合薬膳部
参加費:無料
定員:100名様

気学・薬膳・食事&ワインコラボイベント
神戸で大人気のお店「ビストロ・レクレ・神戸」様で開催
20名様満席のお申し込みをいただきました!

美と健康の薬膳セミナー&ランチ
神戸ポートピアホテル様でのスペシャルランチ付きセミナー
初回6月1日(火)は、「胃腸ケアでむくみを改善する薬膳」

産経新聞連載「薬膳のススメ」
次回は、3月29日(月)掲載予定です。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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池田のりこ 漢方カウンセラー・国際薬膳調理師
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