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115【日本2024 Day 28:12月9日(月)遂に念願の「白和え茶房ほんとよしなに」@2年ぶりの福岡】 


光に包まれた松山を13:20発の飛行機で
飛び立ち、向かう先は14:10着の福岡。

「「ほんのよしなに」の白和え!」

「空港に迎えに行きますね!」

とおっしゃってくださったのは、2泊
泊めていただく摩呂子さん。
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摩呂子さんは、福岡の

白和え茶房ほんとよしなに

の店主であり、「白和え作家」であり、
「絵本童画作家」。

和心で包まれる古民家物語: 世界中の人が笑顔になれる癒し処
の著者でもある摩呂子さん。

2年前、キヨさん+福岡ガールズと一緒に
福岡を1日巡った時に、最後の空港の
カフェに駆けつけてくださってからの
再会。

と言うものの、あまりお話をする時間が
ないままでした。
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初対面から

「別格」の雰囲気漂う只者ではない感

に、私のようなおっちょこちょいな者は
なんか気後れを感じていたのが正直な
ところでした。

その後、オンラインでの交流を通して
緊張せずに話せるようになり、今回、
茶房での宿泊を伺ってみました。
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空港に迎えに来てくださった摩呂子さんに
お会いすると、緊張してたのが杞憂だった
とわかるほどとても自然体で温かな言葉で
迎えてくれたので、何やら私はすっかり
嬉しくなって

「親戚の家に来るつもりでいらしてね!」

の言葉を額面通りに受け取らせていただく
ことができました。
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「用事があって買い物が済んでなかったので
買い物をしていきますね。」

と、向かった先は2軒。

「体に良いもの、できるだけ有機野菜」を
必要な分だけ買う

のが実に摩呂子さんらしいと思いながら
福岡の地元のお店の物価を私もチェック。

アメリカで1000円のえのき
アメリカでは300円くらい


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摩呂子さんの家の前にいざ着くと、木々に
囲まれて家屋は見えず、細い小道がカーブを
描きながら奥に続いていました。

この奥が摩呂子さんのおうち

周りにはマンションや家がびっしり立っていて、

「山の中の古民家」

のイメージでしたが、「ほんとよしなに」が
住宅地の中の別世界だとわかりました。
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鬱蒼としげる森のような木々が小鳥たちの
住処にもなっているようで、小径に一歩
入ると、私も森の中にいるようでした。

鳥は右手の柿の木の柿がお目当てらしく、
盛んに啄んでいるのが見えます。

どのくらい広いのか想像もつきませんが
引き戸の玄関に行き着くと、摩呂子さんと
猫ちゃんが中から迎え入れてくれました。

はじめまして!



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他のお客様の写真で見たことのある居間に
私も足を踏み入れると、ご主人様に縁側の
席に呼んでいただき、さっそくご挨拶と
話を始めました。

縁側の角には古い足踏み式のミシンが
置いてあったり、二間続きの和室の奥には
床の間もありながら、洋の雰囲気もあるのは
摩呂子さんの可愛らしいクリスマスバージョンの
イラストがあちこちに置かれていると言うのも
ありました。

あちこちに置かれている麻呂子さんの作品
自分が忘れてしまっているような笑顔

ご主人様は、ワシントン大学のトレーナーを
着てらしたので、私が以前、UWからそんなに
遠くないところに住んでいた話をすると、
お嬢さんが留学していたことがわかり、
こんな偶然にも嬉しくなりました。
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穏やかで知的なご主人様との話が盛り上がって
いる時に、摩呂子さんが襖を開けるのが
目に入り、また驚きました。

(お店などでなく)自宅で、膝をついて
襖を開ける方だったのか・・。

と、和室を移動する時に、畳の縁を踏んで
なかったかが急に気になった私です。
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膝をついて襖を閉めた摩呂子さんの持つ
丸盆には、

「お豆を炊いたの!」

と、つやつやの金時豆がソーサー付きで
出され、お水もアンティークのような
小さめのグラスで出されました。

ため息が出るほど美味しかったお豆!

絶妙の柔らかさのほの甘いあずきに癖の
全くないお水と美味しいお茶をいただき
ながら、

「摩呂子さんって一体どんな方?」

と、何時間かお話を聞きたい欲求がだんだん
湧き上がってきました。
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そんなところにやってきたのがキヨさん。

「むっちゃん万十」

のむっちゃんは「有明海のむつごろう」で
いわゆるたい焼きのムツゴロウ版ですが、
中身は、ハムエッグやあんこ、カスタード
とどれを食べてもびっくりするほど
美味しかったです!

中身はぎっしり、周りはふわふわ!

他にも、角煮やハンバーグなども
あるようです。

福岡以外には、広島と長崎にあるそう!
お近くの方、ぜひお試しくださいね!

見た目以上の美味しさ!


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摩呂子さんが「お台所」で白和えの準備を
する間、ご主人様とキヨさんと話しながら
私は、白胡麻が入ったすり鉢を抱えて
すりこぎをぐるぐると大奮闘。

ぐるぐるぐるぐる
ゴマの油が出てきているようです

40分も胡麻をすると言うのは
今までやったことがないのですが、
とにかく右手、左手と持ち替えて
すり続けました。

困るのは、「ゴール」がわからないこと。

すり続けると油が出てきると
「つや」っとしてくるようです。
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摩呂子さんに胡麻の方はOKをいただき
お台所(キッチンと言いたくない!)で
どんなお料理の仕方をするのか見せて
いただきました。

一枚板のテーブルのダイニングのエリアも
ある広いお台所は勝手口の扉もついていて、
直接外に出ることもできます。

食器棚の中が圧巻なのは、その食器の
量。祖母が生存していた頃、田舎の家
には、かなりの量の食器がありましたが、
大きな違いはその「質」。

摩呂子さんのお眼鏡にかなったものか
受け継がれてきているであろうと言う
ものばかりです。

おふきん一枚、お鍋ひとつを見ても
どれも摩呂子さんが選んだとわかるような
センスの良さが光っていて、ため息が出ます。

最後の仕上げ
庭のほとんどの柿は鳥に食べられちゃっています
ちゃんと煮干しでお出汁を取る摩呂子さん
煮干しの頭をとり、昆布と一緒にお出汁
蒸し野菜
白和え用
お味噌汁用のお野菜


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主婦になりたてみたいななんとも言えない
恥ずかしいような気持ちで、摩呂子さんが
お出汁用に丁寧ににぼしの準備をなさって
いるのを猫ちゃんと遊びながら「見学」。

細い千切り、蒸し野菜の準備・・と、決して
急ぐことなく、テキパキと軽やかに手を
動かしている摩呂子さん。
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水耕栽培しているものは何かと聞いたら

「さつまいものなの!葉っぱを飾りに
使おうかと思って!」

と茶目っ気たっぷりなところもなんとも
可愛らしい。
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居間によばれて、また、ご主人様とキヨさんと
話しているうちに出来上がった「白和え。」

まだまだ驚くことは続きます。
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「お箸はお好きなのをどうぞ。」

と、黒塗りのお重の蓋を取ると、色とりどりの
箸が並んでいました。

「箸置きはこちらからね。」

と、隣のお重には、いくつか並べて使いたく
なるほどの箸置きが並んでいます。

塗りのお重を開けると!
まぁ、きれい!思いがけない色の洪水!
こんな出し方されたら嬉しいし、どれにしようか迷っちゃう!

「ご飯茶碗はどれが良い?」

と聞かれて、一番柄の豪華なうちでは
買わないようなご飯茶碗を選ばせて
いただきました。

箸は、自分のカラーのブルーグリーン、
箸置きは、葉っぱの形に。


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「たまらんね〜!」
キヨ山が今まで飲んだ中で一番美味しいと絶賛したお味噌汁!自分が作るものとは別物!
鰯を梅でさっぱりと煮付けてありました
銀杏ご飯


摩呂子さんが自ら和えてくださった
白和えは、今までの白和えに対する認識を
全く覆すような美味しさで本当にびっくり!

10種類の具材を混ぜるのではなく「和える」
のがほんとよしなの白合え。

和を以て貴しと為す

の精神を大事にして、具材一つずつの
個性を大事にしているからこその
驚くような美味しさが引き出された一品
です。
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軽くトーストしたパンにも白和えが
合うと言うことで持ってきてくださった
トーストにも載せてみてその味に唸る
キヨさんと私!

他にも、きのこや根菜の

「なぜこんなに美味しい?」

と思うようなお味噌汁や銀杏のご飯、
鰯の梅酢煮と、毎日ここで食べている
だけで体が健康になっていくような
お料理ばかり。

カフェの時のお品書き

ここ何年かの念願が叶った本当に
幸せな「白和えタイム」でした!

#とちぎアンバサダー
#日本旅2024

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