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63【日本2024 Day 16:11月27日(水)藍百姓松由拓大さんの藍染め体験@さくら市】 


初めての藍染め体験をさせてくださったのは
藍百姓松由拓大さんのところ。

「藍の生産者」であることに
ご本人はこだわっていますが、
「藍染めしたい!」と言う方も多く、
教える側も引き受けていらっしゃいます。

さくら市の小竹副市長と市長秘書さんと3人で
到着すると、既に準備万端整えて待っていて
くださいました。


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体験の場所自体にも興味津々の私。

蔵になっている部分には、藍染めを施された
一点もののギターや布製品の他、
2020〜2021年放映のNHK大河ドラマ60作目の
青天を衝け』(せいてんをつけ)
が特集された本なども展示してありました。

蔵の中は、伝統的な部分とアバンギャルドな
ロック魂みたいな雰囲気の両方に溢れていて
やはり製作者である松由さん自身が投影されて
いるようでした。
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「生徒」3人は、松由さんが用意した既に
それぞれ違う絞りを入れてあるバッグを
選び、藍染め液の樽の周りに座って、
手袋をはめた手にバッグを持って液に
浸し始めました。

ゆらゆらと静かにバッグを揺らすと、液も
揺れ動き、絵の具を溶かしたのではない
液の色の濃さの違いが静かに波立ちました。

ハネを飛ばさないように気をつけながら
手の動かし方が染めにどのような変化を
もたらすのか、実験したくなる時間でした。
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松由さんの合図で、バッグを液から引き上げ
きゅきゅっと絞ると今度は、水に晒して
藍を流します。

好きな色になるまで、こうして藍の液に
つけては、水で流しを繰り返す藍染めの
手間のかかり具合の一端を知ったような
気になりました。


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石油成分で青に染められるものが発見された
ことで、大量で安価にできる化学的な
染料の台頭はあっという間に世界の藍産業を
駆逐する勢いで広がっていきました。

剣道をしていた息子の身につけるものは
全て藍色でしたが、値段からしてもとても
自然の染料を使っているとは思えません。

白茶けてくると安っぽく、剣士としても
弱そうに見えるので、道着や袴などを
剣道着用の染料で染めたこともありました。

藍のことを何も知らない時に。
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3度漬け込んで水で流した後に、バッグの
絞りをほどき、一体、どんな模様が出てくる
のかを確認するのも楽しい時間です。

初心者三人は想像もつかなかった模様が
出てきて、蔵の前のロープに吊るして
乾くのを待ちました。
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決まっていたミーティングに間に合うように
急いで小竹さんと市長秘書さんが帰るのを
お見送りすると、あたりは急にひっそりと
静まりかえりました。

藍に対して革新的な挑み方をしている
松由さんは、いろんなチャレンジをしたり
やりたくないことをできるだけしないように
したりする中、一本通った熱くまっすぐな
気持ちをサポートしたいと思う人たちから
様々な応援をいただいています。

「えぇ〜、それ、面白いじゃないですか!!」

「でしょ!」

といたずらっぽく笑う松由さんは、歩みを
止めずに、これからも自分の世界を次々に
作っていらっしゃるのでしょう。


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遡ること6時間・・。

「お迎え何時にしましょうか?」

に、9時からの方が良いと思っていた
もののちょっとだけゆっくりしたくて
10時にしてもらった栃木6日目の朝

(せっかくの温泉で朝風呂に入りたかった
のと、朝食付きにしたかったので!)

宇都宮駅や栃木駅からすると益子の
里山の風景は「田舎に来た!」と言う
感じもして、少しだけのんびり
したい気持ちが優ってました。

朝方に結構降っていた雨も止みかけて
いた頃、さくら市から来てくださったのは
藍百姓の松由さん。
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今までのインタビューで最長の5時間
話し続けた松由さん。LAも日付を超えた
ので、打ち切りにしたけれど、放って
おけばまだまだ話は続いていたはず。

少年のような笑顔を浮かべる反面
曲がったことに自分を添わすつもりが
ないのはご自分でもわかっていて
敢えて直さないでいるところが
微笑ましくもある松由さん。

名前が全国区になったのは、
藍百姓として、藍がテーマのNHKの
大河ドラマの「青天を衝け!」で、
藍関係の責任者になったため。

関東でのロケ先を考えていたNHKに
紹介してくれた方がいて、お話が
舞い込んできたのは、まだ藍百姓に
なって6年目と言う時期。

会社名だけ出そうとしたものの
受け入れられず、「松由拓大」の名前が
毎週番組のテロップに出たことで
一躍有名に。
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その松由さんが、見学の予定を
入れてくださったのが、益子の
日下田藍染工房さん。

実は、前日のご案内を担当してくださった
みずきさんの最初の予定表にも入って
いた場所。

位置関係をわかっていなかった私は
松由さんがすでに予定を組んでくれて
いたので、みずきさんの予定からは
外していただいた経緯がありました

実は、みずきさんのお母様が以前、
日下田藍染工房で修行していたので
訪問先に入れてくださったのだと
前日に伺いました。
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松由さんは、初めから、

「益子に迎えに行くし、帰りは宇都宮
(でもどこでも必要なところ)に送るから
心配しないで!」

と言ってくださっていたので、
とにかく「日下田藍染工房は松由さんと」
と、訪問させていただきました。
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大の野球ファンで、大谷くんの試合も欠かさず
見ていたと言う日下田さん。

各地で私をご案内いただいた方だけにお贈りした
「ドジャースワールドシリーズ勝利」の
ドジャースブルーのスペシャルな野球帽。

松由さんは、

「自分がもらうより日下田さんが喜ぶから!」

と、ご自分の分を日下田さんにお渡しになる
お気遣い。

数は必要分のぴったり20個しかなかったので、
松由さんにはまた別の形でお礼させていただきます!

#とちぎアンバサダー
#日本旅2024

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藍百姓

松由拓大

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以下、松由拓大さんのFacebookから

藍の學校

 京都から栃木へ帰って来ました。

6か月間でしたが

住むところも、年齢も、職業も違う10名のクラスメイト、その道のプロ、職人さんからの授業。時間と経験は社会人になってからは味わえない貴重な宝物です。

やりきった達成感、終わってしまった寂しさ、いろんな感情が入り混ざった気持ち。

言うなら、、、

『藍鯨BLUE』

藍の學校のアカウントで

作品や展示などは紹介されるとは思いますが

SNSや画面上では伝わらない実物の質感を、空間を、匂いを、思いを、熱を感じに是非見に来て欲しいです。

名称: 

藍より出づ 2024 藍の學校 琉球篇 成果展


会期: 2025年1月18日(土)~27日(月)10:00~17:00(最終入館16:40)

会場: 京都芸術大学 芸術館(〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116)

入館料: 無料

主催: 京都芸術大学

企画: 藍の學校

問い合わせ先: 藍の學校lab. (info@ainogakko.jp)

ギャラリーツアー

プログラム受講生と講師たちによるギャラリーツアーを開催します。

定員:各回20名(要申込/参加無料)

日時:2025/1/26(日) ①11:00- ②14:00- (所要時間1時間程度)

申し込みフォーム

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