84【日本2024 Day 21:12月2日(月)実家@横浜】
日本に帰国してやっと実家に。
去年の9月に父が亡くなり、連絡の
入った次の日に日本に到着したのは
14ヶ月ほど前のこと。
短かったような長かったような
そんな一年ちょっと。
家は、私が去年、大幅に断捨離を断行
したままの状態のままになっていた。
毎日、元に戻し続けているらしく
すっきりときれいに片付いていた。
私が去年実家を出る時にはまだ
山積みになっていた、本棚、スピーカー、
VHSのビデオや本など、不要なものは
一切合切、弟が粗大ゴミとして出して
くれていた。
父の仏壇に向かってお線香を上げたあと、
お昼ご飯を用意してくれていたので
ありがたくいただく。
ご飯とお味噌汁以外は
全部食べ切れる量では全くないのに、
全然食べてないかのごとく見えるらしく
どんどん勧められる。
冬のぶり大根やお煮しめも味がよく
沁みていて美味しい。
意に沿うようになるべく食べるものの
なかなか減ったようには見えない。
アラ還の娘を成長期の子供と勘違い
しているわけではないけれど、作ると
なるといっぱい作ってしまうのだろう。
田舎の祖母宅では、食事の時以外にも
座卓に煮物や漬物が置かれている時が
多かったのを思い出す。
煮物や漬物の合間におせんべいや
みかんを食べ、お茶を何杯も飲みながら
ご飯はご飯で食べていた気がする
子供時代。
手土産は、栃木の米粉のバウムクーヘン。
3種入りの方は、もう食べた方がいいので
すぐにでも食べるように伝え、ホールの
ものと、違う種類の縦長のものは、帰国前に
他の家族も集まる時に開けようと伝えた。
食べたければ食べてしまっても良いの
だけれど、みんなの感想を聞きたかったので
一応伝えておいた。
食後、母の淹れてくれたお茶を飲みながら
母が妹と夏に行ったスペインの写真を
見ながら、旅行の話を聞いた。
昔から行きたかったけれど、父は1日おきに
透析をしないといけなかったので、家を
空けられなかったので、父が亡くなった後
行ってみようと思い至ったとのこと。
一人で行こうと思ったらしいが、
このご時世ではスマホなしに海外旅行は
無理だろうと妹が一緒に着いて行くことに
したと言う経緯は聞いていた。
スペインは私も行きたいところの
一つではあるけれど、まだ叶っていない。
月の後半には、妹と別の国内旅行を
申し込んだとパンフレットを見せてくれた。
寒い時に寒いところへ行くのかと
思ったけれど、それはそれで味のあるもの
だろうし、そんなに外を歩き回るものでは
ないらしい。
歩けさえすればいろんなところに出て
行けるのは、今回の栃木旅で自分の足で
実感したこと。
神社仏閣に行かなくても、階段の
上り下りは結構ある。
やはり、普段から足腰を鍛えておくことは
健康寿命を伸ばす意味でもとても大事だと
日本で痛感した。
旅行を挟むことで、日々の生活に楽しみが
増えるのは良いことで、楽しいことがある
生活は認知症予防にも良いのだろう。
もう80代の母は、「シニアパス」と言う
地下鉄のフリーパスをもらっていて、
それを見せるとタダで乗れると
嬉しそうに話した。
そのフリーパスを持って、近くの図書館に
しょっちゅう通っているのだと言う。
そこで読むだけではなく、本を借りてきて
家でも読むと言う。
家での情報源はテレビと新聞だけなので
図書館で好きなだけ本を無料で読めたり
するのは、楽しいだろうと思う。
あいにくと歩いて行けるところに
図書館はないので、地下鉄ですぐの
ところに綺麗な図書館があって、
ちゃんと身なりを整えて外に出るのは
とても良いと思う。
そもそも、日本は人口に対する図書館の
数が少なすぎる気がすると気付いたのは
アメリカに来てから。
あくまでも個人的なイメージなのと、
市町村によってだいぶ開きがあると思うけれど、
図書館やそれに準じるものはスマホ世代に
なった今も必要ではないかと思う。
私が家を出る時間になると、母も出かける
準備をし始めた。
まだ暗くなる前だし、他に別段することも
ないので、散歩がてら駅まで一緒に歩こう
と言うのを断らずに家を出た。
母は何を思い料理をし、一人また家に
帰って行くのかと思いながら、改札で
手を振って別れた。
お見送りありがとうございます!