インタビュー17【「本派本願寺羅府別院開教使」と言う生き方を貫く村上順響さん】
さんをインタビューさせていただいた時、
「漢字はどう書きますか?」と聞き慣れない言葉を確認
したり、#仏教 用語の説明を求めることがありました。
自分にとって、「仏教」との距離を埋めるべく仏教初心者の
疑問点などを丁寧に教えていただけたことに感謝です。
.
.
村上さんは、北九州の浄念寺の長男として生を受け、
高校までは福岡、京都の龍谷大学で外国人も多い
寮生活の中、英語の勉強も始めました。
大学卒業後、#西本願寺 のプログラムで海外伝導を学び、
研修・採用試験を受けたのちに、派遣先希望国を米国とし、
仏教を広める夢を叶える夢を現実のものに!
西本願寺の教団は、日本、アメリカ、ハワイ、カナダ、
ブラジルの4つに分かれていて、アメリカでビショップ
(最高位)がいるHQはサンフランシスコで125周年を
迎えたところです。
米国の西本願寺の数は60ヶ寺で開教使の数は30人。
.
.
LAに赴任してきたのは2020年1月で、少し遅ければ、
パンデミックの影響で入国できなかったかもしれない状況。
ビザの取得自体は1年半かかり、前任者が他の地域に
移ってしまったことで、やっと着任したものの、
引き継ぎなしに手探りで仕事を始めることに。
人の接触に制限がかかり、全てが大きな変化の時で
デジタル化を進めたものの、対応できない方がいたり、
今まで習慣的にお寺に来ていた方も来なくなったことで
関係性が途絶えてしまったりと前途多難なゼロからの
立て直しを余儀なくされました。
.
.
50年続いた「紅白歌合戦」や、Keiro(敬老)の
タイチーのクラスなど、お寺の場所を使っていた
イベントもコロナでなくなり、日系人コミュニティの
核の存在であったお寺に人が集まらないようになって
しまったのでした。
来ないなら来させてみせようホトトギス
ではないですが、どうお寺に人を呼ぶか、どうお寺を
盛り立てていくかを考えるのは喫緊の課題。
お寺の、「経営」には運営費はもかかり、年間メンバーシップ費
である門徒の寄付に拠りますが、実際に人が来なくなれば
収入減に。
.
.
福井県の照恩寺の17代目住職の朝倉行宣さんが
衰退していく現状を憂い、大学時代に始めたDJの
経験から「#テクノ法要 」と言う「仏教+光+音楽+ダンス」の
融合を新しい仏事と位置付け話題に!
先月、アメリカツアーの一環で、西本願寺と
近くの #USC の伊藤真聰日本宗教・文化研究センター
がスポンサーとなり、「テクノ法要」が2日開催され
大成功しました。
.
.
西本願寺自体は組織も大きく、やりたいこと、
新しいこと全てをできるわけではありませんが、
お寺を潰さないために改革していく必要があると
強く感じて挑戦を続けている村上さん。
「どんな良いものでも選ばれなければ・・と思って
いることと、社会や情勢は変化していくので
伝統には敬意を払いながら、31歳とまだ若い自分が
少々失敗しても傷は浅いだろうと改革も進めています。」
「仏教を伝える伝導師の「伝」と言う字は、「人が云う」
と書きます。
そして、「感動を人に伝える」ことを「#本願 」。
#親鸞聖人 の締めの言葉として有名な
「真実の言葉を取り集めて、人の成仏の助けとしよう」
を信条にしている村上さん。
「「実践されていること」が仏教のあり方として
大事です。
「自分の行為の後ろに、自分がいるのか如来がいるのか」
を行動の指針にすべきであり、我が身を振り返る「内省」が
仏教なので律するところは律し、日々の行動の後ろに如来が
いるか?」
を行動する時に自問するそうです。
.
.
そんな村上さんは
「刀が好きで、何振りか持っている。」
「車の整備や掃除が好き」
との意外な趣味に驚きました。
古い車を整備しながら乗るのが好きで今も
20年もののドイツ車を乗っているとのこと。
「カオスの状態を整えてきれいにすることが好き」
なんだそう。
話の初めの、
「お寺に持ち込まれた行き場を失った #仏壇 を掃除して
再販するプロジェクトを始めた」
のは、自分の好きなことと自然につながっているの
ですねと聞くと、本人も合点がいったようでした。
この2年で引き取られた仏壇は10本以上。
お寺に来た方に見て買えるようになっていて
ネット上に出していないとのこと。
やはり、お寺とご縁のある方に貰われて欲しいとの
思いがあります。
.
.
週の休みは月・火曜日。
休みと有給を使っての単独旅行では、
レイクタホ、アラスカ、マウントラシュモア、
ハーバード大学、NYの911メモリアルパークなど
のうち、グランドキャニオンの圧倒的規模感から
一番感動したとのこと。
「#自分の命は借り物の命 」
仏教は2500年の歴史があり、自分の存在の小ささを
感じる中、実家を継ぐためにあと6年もしたら日本に
帰る心づもりがあり、アメリカでなるべく多くの経験と
挑戦をしていきたいと日々精進してらっしゃいます。
.
.
帰る前に1人で納骨堂を見させていただきました。
フリーの本棚で25年前に発刊されたLA仏教連合会の
寺院ガイドがあり、お話の補足に役立つかといただいて
きました。
他にも多くの話を伺いましたが、また別の機会に
ご紹介したいと思います!
#栃木LOVE局LosAngeles
#BerryGoodVibes
#ご縁つむぎ
#ロサンゼルス
#アメリカ
#TochigiAmbassador
#栃木にゆかりのある人とつながりたい
#栃木の素敵な方をご紹介ください
LA西別院のウェブサイト:https://www.nishihongwanji-la.org/
LA西別院のインスタグラム:https://www.instagram.com/la_nishihongwanji/