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乳がん記録 #14 いよいよ手術


手術前日の夜

2023年6月20日。
手術前日の夜は、17時に夫を見送ったあと18時に夕食。
病院食が想像以上に美味しかった。
長い入院生活、食事は数少ない楽しみだろうからホッとする。
しばらくお風呂に入れないのでシャワーでもしておこうかな、と思ったが、朝お風呂に入ってから来たし、体のマーキングが消えるのも嫌なのでそのまま就寝。
イマイチ眠れず、夜中に何度も目が覚めた。
どうせ明日は全身麻酔でぐっすり寝るんだから、まいっか、と思い、急遽、夫に手紙を書くことにした。
内容は「もし全身麻酔から覚めなかったり、手術が失敗して目が覚めなかった時」のこと。
書いていたら何だか悲しくなって号泣。泣いたらスッキリしてその後はぐっすり眠れた。
(ちなみに手紙は恥ずかしいので手術後に処分しました 笑)

手術当日の朝

2023年6月21日。朝6時。
この日の朝食は抜きで、飲水も6時までと言われていたので、6時に起きて水を一杯飲んだ。
それから顔を洗ったり、歯を磨いたり、手術着に着替えたり、弾性ストッキングを履いたり、家族に電話をしたり・・・。
なんだかんだであっという間に8時を過ぎた。
8:45くらいには手術室に向かう予定だったので、緊張しながら待っていると、夫から「1階のロビーにいるよ」と連絡が。
昨日、私が不安そうにしていたので、手術前に応援に来てくれたのだ。
悪いことをしている訳ではないのだが、なんとなく看護師さんにバレないようにコソコソと1階に降り、夫と2〜3分おしゃべり。
手術が6〜7時間の予定だったため、また15時くらいに面会に来るよ〜と言って帰っていった。

いざ、手術室へ

8:45、看護師さんが迎えにきて手術室へ。
手術室にはベッドに乗って運ばれるイメージだったが、私はこの時点ではピンピンしているので、普通に歩いて手術室に向かった。

手術室の中はドラマで見る世界と同じで、看護師さんと
「すごい、ドラマみたい!」
「医療ドラマ好きなんですか?」
「めっちゃ好きです」
「あ!ここ手を洗うんですよね!」
「そうですよ〜」
など、たわいもない会話をしていたら、緊張というよりワクワクの方が大きくなってしまった。

そしていよいよ全身麻酔。
ベッドに横たわり、点滴の針を刺されたり色んな質問をされたりしていたら、「はい、今から眠たくなりますよ〜」と言われ急に焦る。
慌てて「いま何時ですか?」と聞き、「もうすぐ9時ですよ」という返事を聞いたところで意識を失う。

そして、「手術終わりましたよ」と言われ目を覚ました時は、なんと20時を過ぎていた。



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