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乳がん記録 #07 入院前検査の結果


CTの結果

2023年5月9日。先日検査したCTとMRIの結果を聞きに行く。
今回、初めて夫も一緒に診察室へ。

まず、CTの結果は、全身転移なし。
良かった・・・。

乳がんの確定診断を受けてから、ステージ1だったこともあり、ほとんど落ち込むことはなかったのだが、GW中に「もし遠隔転移していたらどうしよう」という考えが頭をよぎり、急に不安になってしまった。
5ミリを超えたくらいから全身転移の可能性があるというし、可能性はなくはないな、と・・・。
そう思った途端、今までに感じたことがないほどの不安が襲ってきて、これまでで一番辛い数日間だった。
そんなこんなで、病院に行く途中の車の中で初めて夫に弱音を吐いた。
夫に「そうなったとしても、まだ治療の方法はあるんだし、大丈夫だよ」と励まされ、少し気持ちが落ち着いたが、検査結果を聞くまでは気が気でなかった。

MRIの結果

次にMRIの結果。こちらは残念ながら乳房内に広がりがあることが分かった。
まず、1.1センチのしこりから体の中心側に向かって点々と小さな広がりがあり、逆側には少し離れたところに5ミリほどの腫瘍らしきものがあるという。
これが悪性の場合、ぐっと切除範囲が広がるということで、先生から「全摘も選べますがどうしますか?」と聞かれる。
高齢の人に多いらしいのだが、部分切除の範囲が広い場合は、その後の放射線治療や取り残しが心配だから、と全摘を希望する人もいるらしい。

先生曰く、
「全摘の方が局所再発の可能性が無くなる、というメリットがあるが、この状態で全摘はやり過ぎだとは思う。全摘した後の病理検査で全く癌の広がりがなかった場合に後悔する人も多い。このくらいの広がりなら、まずは部分切除が標準的な治療。ただ、決めるのは患者さんです。」
とのこと。

また、遠隔転移に関しては、全摘でも部分切除でも予後は変わらない、ということで、気持ちは部分切除に傾いてはいるものの、簡単には決められず・・・。
まずは、この5ミリの腫瘍が悪性かどうか調べて、それから考えましょう、ということになり、もう一度針生検を行うことになった。

今回の針生検は腫瘍が小さかったこともあり、前より時間がかかった。
痛い、という程ではないものの、緊張と不安で体が強張り、気持ち的にはかなり辛かった。

腫瘍マーカーの数値

今回は乳がんの腫瘍マーカー「CA15-3」の検査結果も出た。
結果は4.1で基準値以下。
この数値が高いと遠隔転移をしている可能性が高いとのこと。
もう一つの腫瘍マーカー「CEA」についても2.1で基準値以下。
この数値は消化器系に癌が発生している場合に高くなるそうだ。
CTの画像と、この腫瘍マーカーの結果を合わせて「転移はなし」ということなので、転移について心配するのはもうやめようと思う。

検査結果が出るのは5/16。
手術まで1ヶ月をきった。


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