乳がん記録 #32 お金の話(全摘+同時再建の場合)
治療にかかった費用について
2023年9月25日。術後3ヶ月を過ぎ、お金のかかる治療は一通り終わったので、今日はお金の話をしようと思う。
私自身、医療保険やがん保険には加入していたものの、いったい一連の治療にいくらかかるのか、最初はまったく想像がつかなかったため、結構不安だった。
2週間も入院するのならモバイルwifiはレンタルしたいな、パジャマは着心地の良いものがいいな、やっぱり個室がいいな、などなど。
色々考えるけど、この先払う金額が想像できないので、なかなか決められなかった。
というわけで、ここからは私の乳がん治療にかかった費用について、備忘録も兼ねて公開します。
検査にかかった費用
定期検診(エコー、マンモグラフィ)¥0 ※社会保険
再検査(エコー、マンモグラフィ、細胞診)¥3,470
※定期検診で引っかかり再検査。ここから自費診察 ¥1,130
※細胞診では確定診断に至らず、針生検をするため乳腺外科のある病院を紹介してもらう再々検査(エコー、マンモグラフィ、針生検)¥10,340
※乳腺外科のある病院で検査。ここでステージ1確定レントゲン、血液検査 ¥11,250 ※手術前検査
CT ¥7,340 ※手術前検査
MRI ¥6,490 ※手術前検査
針生検 ¥6,710 ※手術前検査で新たな腫瘍が見つかり、再度針生検
診察 ¥220 ※針生検の結果を聞く
診察 ¥220 ※形成外科受診後、術式確定
診察 ¥220 ※手術・入院説明
合計 ¥47,390
手術・入院にかかった費用
手術・入院(6/21〜30の11日分)¥(自己負担限度額 ※下記参照)
食事代(6/21〜30の28食分)¥12,880
入院(7/1〜4の4日分)¥(自己負担限度額 ※下記参照)
食事代(7/1〜4の10食分)¥4,600
自己負担限度額についてですが、医療費が高額だった場合、収入によって負担する額には上限があります。
例えば、標準報酬月額28万〜50万円の人は、どれだけ医療を受けても、月に44,400円以上を払うことはありません。後から戻ってくるか、もしくは事前に「限度額適用認定証」というのを申請しておけば、退院時に窓口で支払う時点で、44,400円の限度額以内で済みます。(食事代や差額ベッド代は除く)
気を付けないといけないのは、自己負担限度額は「月ごと」という点。
私の場合、月をまたいで入院したので、それぞれの月で限度額を払うことになってしまいました。
これ、月をまたがなければ半分くらいで済んだんですよね・・・。
「入院するなら月初め」。これ、覚えておいて損はありません!(もちろん命優先ですが)
ちなみに食事代は、全国的に1食につき460円を負担すればよいことになっています。 厚生労働大臣が額を定めているそうです。
この食事代と個室を利用した場合の「差額ベッド代」は自己負担限度額には含まれないので注意が必要です。(食事代はいろんな軽減措置もあるみたいなので、自分が該当しないか調べてみてもよいかも)
で、結局いくらかかるのか
というわけで、自己負担限度額によって入院手術にかかる費用は人それぞれですが、仮に自己負担限度額が44,400円だった場合、全摘+広背筋皮弁法による同時再建(入院期間2週間)をした私のケースで、検査から退院までにかかる費用は、
月をまたがなかった場合・・・約11万円
月をまたいだ場合・・・約16万円
くらいになります。
これに交通費やら何やらがかかってきますので結構な出費になりますね。。。
ただ以前、「全摘したけど、お金が掛かるから同時再建はしなかった」という方がいたのですが、自己負担限度額の制度があるので、同時再建しなかったとしても、そんなに費用は変わらなかったかな?と思います。
変わるとすると、入院期間が長いので食事代くらいですかね。
(でも食事代って普通に生活してても掛かるし、むしろ1食460円で栄養士が考えた食事が食べられるのはお得)
医療保険などに入っていれば、手術一時金で賄える場合もあると思いますので、「お金が掛かるから・・・」という理由で諦めてしまう前に、一度調べてみても良いかもしれません!
最後に念のため。
これら費用については、それぞれの事情(収入・加入している健康保険・手術内容・病院・個室かどうかなど)で異なってくると思いますので、あくまで「私の場合は」ということで、参考程度にしてくださいね!
(全然違った!等の苦情は受け付けませんのでご了承ください)