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世界をまたにかけた恩贈り事例集プロジェクト始動!恩贈り記事Vol.110
前回の投稿で、「恩贈り人」という名刺を胸に付けてJICA主催のイベントに参加したということを書きました。その名刺のおかげで、新しいプロジェクトが始まったのです!
「恩贈り人」の共感者生まれる!
「恩贈り人」という名刺を胸に付けていたら、「恩贈り人ってなんですか?」と声をかけてくださる方がいらっしゃいました。JICA海外協力隊の活動を支援してくださっている、一般社団法人協力隊を育てる会の方たちでした。私はこんな風にお伝えしました。
「恩贈り」とは、自分が受けた恩を次の人に贈ることなんです。「送る」ではなく「贈る」という字を当てているのは、見返りを求めず、贈る相手がいることに喜びを感じる行為だからなんです。
そして声をかけてくださった育てる会の方たちも、海外協力隊の経験者ということが分かったので、こんな風に付け加えました。
私はマレーシアに派遣される前に、マレーシア人のために何かしてあげたい!という想いで一杯でした。でも、実際に派遣されてみると、現地の方からたくさん助けてもらい、いっぱい恩をもらったんです。そして、帰国してみると、縁もゆかりもない福島での生活が始まったんですが、そこでも福島の方の優しさのおかげで福島生活が満喫でき、たくさんの恩をもらいました。それで、マレーシアと福島からこーんなに恩をもらったので恩贈りしたい!と思って、今「お互いさまの街ふくしま」を広げているんです。
お二人はこの話にとても共感してくださいました。JICA海外協力隊として海外に派遣された人は、大抵こんな風に、「何かしてあげたいと思っていったけれど結局たくさん助けられた」という経験があるものなんです。だからこそ帰国してからも、誰かのために何かしたい!と思うものなんですよね。
この話を聞いて、こんなご提案をいただきました。
「帰国隊員の活動を紹介している通信があるので、そこで『恩贈り』の活動を紹介しませんか?」
「いいんですか!?すごく嬉しいです。」
「いつがいいかな~」
「実は『恩贈り』の本を5月12日に出版することになっているんです。」
「じゃあ5月に通信を発行して、本のことも触れましょう~!」
なんと嬉しいことでしょう!!恩贈りしようとする私に共感してくださった、新たな「恩贈り人」がこうやって私のサポートをしてくださる。こうやって恩贈りは広がり、拡大し、多くの方の生活の中に根付いていくんですね~!
全世界の「お互いさま」文化を集めよう!
この「恩贈り」の記事を発行しようという話の流れで、海外の「お互いさま」文化の話になりました。
私が帰国してから、多様性社会を広める市民団体「ともだち・カワン・コミュニティ」を、マレーシア人のハムザと一緒に立ち上げました。彼が福島に来てくれたときに、日本語の「OTAGAISAMA(おたがいさま)」とマレー語の「KERJASAMA(クルジャサマ)」は似ている、ということを話してくれました。
「おたがいさま」と「クルジャサマ」恩贈り記事Vol.90|Noriko.C.O.
さらに、私がときたま迎えるサーバスという国際的ホームステイのお客さんから、ベルギーにも「お互いさまチケット」のような取り組みがあると聞きました。
ベルギーはお互いさまの姉妹都市!ペイ•フォワード記事Vol.36|Noriko.C.O.
こういう話をすると、いても立ってもいられないのがJICA海外協力隊の経験者(OV:Old Volunteerと呼ばれています。)です。OVは、基本的にアイディアの宝庫、行動のエネルギーの塊のような人ばかりです。
「じゃあ、世界の『お互いさま』の取り組みを集めましょう!」
「育てる会の寄稿文で、世界の『お互いさま』の取り組みを集める募集を欠けてみましょう!」
「じゃあ、いろんな『恩贈り』を集めた事例集を作りたいです。」
「中鉢さんがプロジェクトリーダーね!」
と、あっという間に決まってしまいました。今まで自分の頭の中で妄想してきたことが、こうやって熱意のある「恩贈り人」と出会うことで現実化されていく・・・。なんてエキサイティングなの!どんな展開になっていくのか、ワクワクが止まりません!これで、チームふくしまが描いている『OTAGAISAMAを国際語に!』の第一歩が踏み出されました。
ということで、皆さんの身近な「恩贈り体験」(誰かから優しくされたので、他の人に見返りを求めず恩を贈った経験)を教えていただけませんか?コメントお待ちしています!