時間と国境を越えた恩贈りにありがとう!グラッチェ!キートス!ペイ・フォワード記事Vol.56
特別な恩贈りの日がやってきた
一年前を振り返ると、私にとっての十年ぶりの恩贈りがなされた特別な日がありました。
以前も記事にしましたが、私は国際的なホームステイ団体である「サーバス(SERVAS)」の会員になっています。
サーバスを始めたきっかけは、2010年8月にヨーロッパ旅行をするためでした。初めてサーバスを使いホームステイを駆使したバックパック旅は私にとってかけがえのない宝物です。そのときの様子をまとめた記事はこちらです。↓
https://www.servas-japan.org/img/kaiho_tohoku_201012.pdf
その旅の一番の目的は当時留学したかったフィンランドの大学の下見をするため。そのときにホームステイさせていたフィンランドのご家族の娘さん(当時はまだ小学生)が、なんと日本の大学で交換留学をすることになったと連絡がありました。彼女が帰国する前に是非東北旅行に来てほしいと誘って13年ぶりの再会が実現しました!2023年7月25日のことでした。
あの頃と同じアートが大好きなアッリ。私に大切な想い出をくれたアッリに、今度はどんな想い出をプレゼントしようかいろいろ考えました。やはり特別な体験と言えば、福島県お互いさまチケットを利用してみることかな?と思い立ち、NPO法人チームふくしまさん(以下のリンク参照)の協力を得ながらフィンランド人アッリとのお互いさまスポット巡りが実現しました。
福島のお互いさまスポット巡りのスタートはやっぱりBLTカフェ!
感動の再会の翌日は福島県福島市に行き、早速お互いさまチケットの発祥の地BLTカフェでチケット体験です。アッリにお互いさまチケットの使い方を説明して、大きなハンバーガーをほおばりました。
https://note.com/noriko_c_o/n/n2b965f9d5c87
同じ敷地においてある「みんなの食糧庫」ももちろん見学。(詳しくは以下のリンクをどうぞ!)
子どもたちもアッリと一緒にこの「みんなの食糧庫」を見学しました。こういう経験を通して、子どもたちも幼い頃からお互いさまの社会を肌で感じたり、身近なことが外国の人にも紹介できるくらい価値あることなんだという感覚を持ったりしてもらえたら嬉しいです。
朝もお昼も「お互いさまチケット」を使っていただきます!
翌朝、お互いさまチケットを取り入れている子ども食堂「んだよねぇ」で心にもお腹にも嬉しい朝ご飯をいただきました。
https://note.com/noriko_c_o/n/n67b0ba815cb8
言葉は通じなくても、美味しいご飯はいつも笑顔とポジティブなエネルギーを運んでくれますね。
ありがとうございます!
朝からお互いさまチケットを利用し、幸せな食事をいただいて満足満腹。しかしその日のお互いさまチケット体験はまだ始まったばかり。その足で、福島県郡山市まで移動し、お互いさまチケットを始めたピザ屋さんの見学へ。
実はこの日、農家ピザくまのグラッチェ(以下、グラッチェ)ではお互いさまチケットの利用を開始する開所式だったのです。グラッチェに着いてみると、すでにTVカメラが入って撮影の準備をしていました。
そして、アッリがチケットを使って注文したりしている様子や子どもたちとピザを食べたりしている様子が地元のテレビで紹介されました。
一方で私は、TVのアナウンサーさんやカメラさんに、これまでお互いさまチケットを導入してきた皆さんの実体験を踏まえて「こういう説明をするとチケットを使いやすく感じ、こういう撮影をするとチケットを使いづらく感じるようです」などとお伝えすることができました。その結果、アナウンサーさんとカメラさんさんにいい内容の番組になったと喜んでいただきました。
これまでの導入店の皆さんの意見がTVに反映されることで、よりチケットが使いやすくなるのでは、と嬉しく感じました。
恩贈りのサプライズイベントとして、フィンランド人とグラッチェのお互いさまチケット導入日に立ち会うことができました。なかなかない機会をいただき感謝しています。
グラッチェ!(イタリア語でありがとう!)
「ぼくのひまわりおじさん」フィンランド語になる
「お互いさまチケット」の拡充に取り組んでいらっしゃるNPO法人チームふくしまさんは、その他多様な活動を展開しています。
その一つである「ぼくのひまわりおじさん」という絵本は動画で多言語に翻訳されています。アッリにはフィンランド語訳に協力してもらいました。これがその動画です。
アッリの帰国後、にはなりましたが、この様子を新聞に取り上げてもらいました。アッリは自宅前のお庭で『ぼくのひまわりおじさん』の絵本を手に取り「世界中の人に動画から勇気や希望を感じてほしい」とコメントを寄せてくれました。
10年以上の時を経て国境を越えて実現された恩贈り
大学生のアッリの心には福島でのの取り組みがどのように映ったでしょう。関西の大学で短期の交換留学をして、帰国直前の貴重な時間を私に会いに東北に来てくれたことに心から感謝しています。また、国外の旅行者にもお互いさまスポットを巡ってもらうことができ、「OTAGAISAMA」の言葉が世界に広まるきっかけにもなったかも知れないと思うと嬉しいです。
時間と国境を越えた恩贈りができたかな?
キートス!(フィンランド語でありがとう!)