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恩贈りが支える新たなシリアの幕開け🇸🇾 恩贈り記事Vol.98


2024年12月8日は、アラブの国から歓喜が聞こえました。この新しい国作りにも、恩贈りが関係しているんです。私が震えた動画も紹介します!


東北の被災地の恩人 ナジーブさん

シリア出身の友人、エルカシュ・ナジーブさんはジャーナリスト。日本在住の彼は、これまで東日本大地震の東北を取材し続け、アラブ諸国から義援金をたくさんいただくきっかけを作ってくださいました。


『ぼくのひまわりおじさん』で繋がる福島とシリア


東日本大地震の後に、チームふくしまが、福島ひまわり里親プロジェクトを開始。そのエピソードが本になったのが、『ぼくのひまわりおじさん』です。


動画絵本にもなっています。

これをアラビヤ語にしてナレーターも務めたナジーブさん。

この絵本には、放射線の影響で故郷に帰れなくなった福島の人たちの苦悩が描かれています。実はその様子が、内線で故郷を離れて難民キャンプで暮らすシリア人と通じるところがある、ということでアラビヤ語訳した絵本を難民キャンプの子どもたちにプレゼントし、交流したことがありました。

それだけ、チームふくしまとナジーブさんは、福島とシリアの架け橋となって、子どもたちを勇氣づけ合ってきたのです。

仙台のお互いさまチケットのスポットで国際的恩贈りについて語った日

ナジーブさんはチームふくしまと共に、トルコシリア地震の寄付を集めて故郷に送るプロジェクトを立ち上げていました。私も少しでも力になりたくて、今はもう閉店してしまった、仙台のオーサムカフェで、シリアについてのキフカッションをしたことがありました。

ナジーブさんに、トルコシリア地震の寄付金を集めたオーサムカフェのスタッフさんが、寄付を渡しました。

ナジーブさんも、お互いさまチケットを購入し、次の方へプレゼント!

アラビア語でのメッセージ!誰が使ってくれたのかな?

世界の平和のために、シリアの瓦礫にメッセージを描くアート集団。世界に平和を、皆の力で。


日本のジャーナリストにたくさんの質問を受け、丁寧に答えるシリア人ジャーナリスト


画面の向こうのチームふくしまと、キフカッションをする参加者。

キフカッションとは?参考記事はこちらです↓

突然の吉報 シリア人ジャーナリストの目元が光る

2024年12月8日にシリアのアサド政権が突如崩壊し、独裁政治が終焉を迎えました。
これまでの政権下では、自国に帰ることはできないだろうと思われていたナジーブさん。しかし、突然のニュースに、「これで故郷の土地を踏むことができる」と歓喜しました。政権が変われば全てうまく行く、というような単純なことではないでしょうから、うかれてはいられません。でも、「不可能なことはない」と思わせられるようなニュースが飛び込んできたことは、彼にとって本当に喜ばしいことだったでしょう。

恩贈りで新しい国作り


そのニュースを受けて、ナジーブさんが答えたインタビューに、私は心打たれるものがありました。

【緊急インタビュー】アサド政権崩壊、シリア人の涙。「新しい国をこれからつくるんです」エルカシュ・ナジーブさん 


#8bitNewsさんの投稿

このインタビューの最後(28分6秒くらい〜)で、ナジーブさんは次のように語りました。

これからたくさんのシリア人がシリアに戻ります。そしてシリアを作り直します。シリアはこれまでたくさんの難民を受け入れてきました。自分(シリア人)が難民になったときに応援してもらった恩を決して忘れません。


日本と現地の人の、人と人とのコミュニケーションがあったことにも言及されていました。

シリア人がこれまで難民を受け入れてきて、今度は支援してもらう立場になったときに心の底から込み上げてくる恩が、新しいシリアを作る時の礎になるのです。

このナジーブさんの言葉を聞いた時に、私たちが誰かの幸せのためにできることをするという、積み重ねが、新しい国をも作りうるのだと魂が震えました。

自分の友だちを大切にするということが、大きな力になって世界を駆け巡る、ということを感じられた出来事でした。

やっぱり、恩贈りで平和は作られる!









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