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お互いさまの街ふくしまの代名詞BLTカフェが世界に運ぶエネルギー ペイ・フォワード記事Vol.63


【ハグさんの右腕,店長一條さんからみたハグさんの想い】


「お互いさまの街ふくしま」という、「困ったときはお互いさま、誰かのためにできることをお互いにやりあう社会」を作ろうとした吉成洋拍(愛称:ハグ)さん。そのハグさんが考案した「お互いさまチケット」の発祥の地なのがBLTカフェです。

10月25日に福島市で開催されたお互いさまチケット研修会では,BLTカフェの店長一條りかさんがBLTカフェでのエピソードを披露してくれました。

https://note.com/noriko_c_o/n/n2b965f9d5c87


【地元福島の有名人、ハグさん】


ハグさんは地域の方のために積極的に活動されていて,地元の他の飲食店とコラボしたりいろいろなイベントを開催したりしていて,地元でも有名な方でした。

だから,ハグさんとはじっくり話したことはないけれど,なんだか面白いことをたくさんやっているスゴイ人,というような印象を持っていた方がかなりの人数いらっしゃると思います。今回のお互いさまチケット研修会に参加してくださった方の中にも,「ハグさんのことは知っていたけれど,詳しくは知らなかったので一條さんからハグさんの想いを聞くことができてよかった」と言ってくださった方がいらっしゃいました。

さて,ハグさんの「お互いさまの街ふくしま」にかける想いの原点とはなんだったのでしょうか?

【お互いさまの街ふくしまの原点は,人のお役に立てる喜び】



以前も「お互いさまの街ふくしま」の始まり,原点となるハグさんの想いについて書いたことがあります。


今回は改めて一條さんに語っていただいたハグさんの想いや行動から私が読み取ったのは「人は誰かのお役に立つことで生き生きする」ということです。

東日本大震災後の炊き出しをハグさんたちがしていたときのことです。ハグさんはある日包丁をふりまわして,どうやって料理したらいいか分からない!という態度をとっていました。炊き出しを待っていたご婦人方がそれを見かねて「にいちゃん,そんなんじゃ料理できないよ。どれ貸してごらん。」と包丁を手に取って料理を始めてくれたそうです。しかも嬉しそうに。

支援される,誰かに何かをやってもらうのが当然の「被災者」から,誰かのために何かをする「支援者」に変わった瞬間。料理人のハグさんは,これを見越してわざと料理ができないふりをしていたのです。

誰だって,何かしてもらことはもちろん嬉しいけれど,いつまでも他人に何かをしてもらう立場では居心地が悪く感じてしまう,申し訳なく感じてしまうこともあるでしょう。だから,自分にできることで誰かのお役に立てるということが人の「いきがい」になるのだと思います。

【誰かのお役立ちで心も見た目も生き生き人生】


このような体験があったので,ハグさんは地域の方に「誰かのお役に立てるきっかけを作って生き生きした人生を送ってほしい」という想いを抱いていたのではないかともいます。そのことがよく分かる「はるちゃんのエピソード」というものがあります。

BLTカフェのすぐ横に,「みんなの食糧庫」という棚が置いてあります。それは,誰でも持って行っていいし,誰でも入れていい,地域のコミュニケーションの場です。いつもその棚からものをもらっていくおばあちゃんがいました。近所に住む一人暮らしの「はるちゃん」です。

ハグさんは炊き出しの体験を思い出して,「はるちゃんにも誰かのお役に立つことで生き生きと生活してほしい。」と願っていたそうです。そこで,BLT子ども食堂のスタッフになってほしいと目論んでいたそうですがなかなか本人は子ども食堂のスタッフになるとは言わなかったそうなんです。

そんなある日。彼女がたくさんの小松菜を持って「みんなの食糧庫」に置きに来ました。しかも,きれいに洗って新聞紙でくるんで。「こんな素人の作ったものを食べてくれるか分からないけど,家庭菜園でたくさんなったから置いていくよ。」と言ったそうです。それを聞いてハグさんは「これは絶対おれがもらう!」と言って大喜びしたそうです。その二時間後,「誰かもらっていってくれたかい?」と,はるちゃんが見に来ました。「もう半分くらいになってるよ」とBLTカフェの店員がいうと嬉しそうに帰って行きます。また二時間後「どうだい,減っているかい?」とまたはるちゃんが見に来ます。「もうあと一つだよ」というとはるちゃんはまた嬉しそうにします。

はるちゃんはどれだけ自分が人のお役に立てて嬉しかったことでしょう!はるちゃんは「みんなの食糧庫」に置いていく、持っていく、両方の利用者になりました。それからはるちゃんは見た目もどんどんおしゃれに、きれいになっていったそうです。人との心の接点を持ち直したとき,内面も外見までも輝き出すのですね。そんなはるちゃんは今でも定期的に遊びに来てくれているそうです。

はるちゃんのストーリーやみんなの食糧庫についてはこちらの記事からも読むことができます↓

https://note.com/noriko_c_o/n/nd3574bdffd2a


【Happy- Happy- Happyの関係で世界平和!】


BLTカフェ店長の一條さんは,お互いさまチケットを導入している店舗のスタッフが一番幸せだと言っていました。「お互いさまチケットを贈りたい人と,お互いさまチケットを使う人のどちらの顔も見られるのはお店の人だけ。だからその橋渡しをできることが一番幸せなんです」と熱く語っていました。ということは,お互いさまチケットを囲んで,「贈る人」「受け取る人」「橋渡しする人」がHappy- Happy- Happyの関係になっているのですね。

どの立ち場も欠けては成立しないこの関係性。自分がどの立場になることもできる自由な関係。この関係性に関わる方がどんどん増えることで,「お互いさまの街ふくしま」が日本各地の「お互いさまの街」になり,最終的に全世界で「お互いさまの街」ができて,世界平和に繋がるんだ!と本気で信じています。

ひとりのやさしさが世界に広がっていくということをテーマにした記事はこちらです↓


最後になりますが、この日お互いさまの体験談を話してくれた一條さんは、とてもいきいきして見えました。これまでBLTカフェとして行ってきたことが、たくさんの参加者のみなさんに興味を持って聴いてもらえたことで一條さんにも参加者さんも、自信と勇気を感じられる時間になったのではないでしょうか?

https://fukushima.mypl.net/shop/00000360910/

福島に遊びに行かれる時は、是非福島市のBLTカフェに遊びに行って直接一條さんとお話ししてみてくださいね!


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