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まぁるいおにぎりはまぁるい「恩送り」の循環にぴったり ペイ・フォワード記事Vol.34

子どもの日にまんまるおむすびがお互いさまチケットで子どもに笑顔を

今回の記事ではまず、5月5日子どもの日に中日新聞さんの一面で子どもと親を笑顔にしたこのニュースからご覧いただこうと思います。

同じ記事のWeb版はこちらです。

相対的貧困って?

記事の中に出てきた聞きなれない言葉、「相対的貧困」。このサイトを参考にしてみました。

一般的に「貧困」という言葉を聞いて連想するのが、いわゆる「絶対的貧困」というもので、これは「国・地域の生活レベルとは無関係に、生きるうえで必要最低限の生活水準が満たされていない状態」を指します。(下記World VisionさんのHP参照、2024年5月9日閲覧)

一方で、グラミン日本さんの上記のHPによると、「国や地域の中で、大多数よりも貧しい状態」が「相対的貧困」と呼ばれ、日本人口の6人に1人、約2,000万人が貧困ライン以下での生活を余儀なくされているというのです。(2024年5月9日閲覧)さらに同HPには「母子家庭をめぐる状況は特に厳しく、2世帯に1世帯以上が相対的貧困状態」であるとあり、深刻さがうかがえます。このような状況を打破しようと立ち上がったのが、冒頭の中日新聞さんのトップ記事にも取り上げられた愛知県で初めてお互いさまチケットを導入された「まんまる村」さんなのです。

名古屋市栄に恩送りのおむすび屋を!

合同会社マザーフッドの伊藤麻美さんは、子どもの9人に1人は満足に食べられていない状況を何とかしたいと考えられました。冒頭の新聞にも書かれていた「困ったときには誰かに頼っていいんだよ」という温かいメッセージ、「余裕があったら善意を誰かに繋げてください」という柔らかいスタンス。どちらも心にじーんとします。

このおむすび屋さんの立ち上げにあたって、クラウドファンディングを利用されたそうです。

お互いさまの街ふくしまを牽引されているチームふくしま理事長の半田さんもこのクラウドファンディングを応援されていました。


私も「ともだち・カワン・コミュニティ」という市民団体でREADYFORさんを利用させていただき、クラウドファンディングに挑戦したことがあります。

クラウドファンディングは、自分たちの「想い」に「共感」してくださる、たくさんの方と出会うことができる、とても素晴らしい体験です。「まんまる村」さんも、クラウドファンディングを通じ、「恩送り」「お互いさまチケット」「子どもの相対的貧困」「仕入れ先様への想い」など、たくさんの要素を多くの方に伝えられたのだと思います。そして、その活動の中で出会った人たちの応援にまた突き動かされて、この恩送り方式のおむすび屋さんが現実化されたのだと思うと、私は胸が熱くなります。

とうとう子どもたちのおなかにまんまる村のおむすびが届く日が!

さて、多くの方の想いが実った「まんまる村」さんの店舗の様子をのぞいてみましょう。

既にたくさんのお互いさまチケットが壁を埋め尽くしていましたね。そしてお礼のコメントがノートにぎっしり。多くの方の興味関心を引いていることが伺えます。

また、先ほど触れたひとり親家庭が特に相対的貧困の状況が厳しいという現実にかんがみて、お互いさまチケットを通してこのような支援も展開されています。

名古屋市という大都会でこのような心温まる取り組みを展開されていることを知ると、どんな場所に住んでいても、困ったら頼っていいんだな、と思えてきます。新聞にもあったように、娘さんに「困ったときは助けてくれる人がいると伝えたかった」というお母さんの氣持ちは、多くの方に共感を得るのではないでしょうか。そして、子どもも、大人も、困った時はお互いさま。余裕があったらやれることを、でいいのではないでしょうか。

後日談として5月5日に新聞に記事が掲載されてからお互いさまチケットの購入者が増えたため、福島の子育て世帯におむすび230個を寄付してくださったそうです。
お互いさまチケットの導入で、名古屋の子どもたちも福島の子どもたちも笑顔になって、離れていても絆を感じさせてもらえます!

「できたておむすびと出汁の店 まんまる村」さんのSNS(facebookとinstagram)とHPはこちらです。どうぞのぞいてみてください。
名古屋の皆さんの笑顔がおなかの中から膨らんでいきますように、心より祈念いたします。


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