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「人間貢献・社会貢献」のモスがお互いさまチケット始動!ペイ・フォワード記事Vol.42

人間貢献・社会貢献のおもいやり企業がお互いさまチケットに共感

「お互いさま」の発想、じわじわ浸透

最近、お互いさまチケットに共感をしてくださる経営者さん、個人的にかつ遠隔地から「お互いさまの街ふくしま」の存在を見つけ出してくださる方などが続出しております。「お互いさまチケット」や「お互いさまの街」の認知度が上がっているということはつまり、世間一般に「想いの循環」という考え方に共感・共鳴する方、それを現実化したいという方が増えているということですよね。いまや、カーシェアリングで車を共有し、シェアハウスでの拡張家族で「家族を共有」するなど、なんでも「シェア」してしまう時代。これまでの「個人占有がステータス」という価値観ではなく、「皆で共有してこそ豊か」という発想に切り替わっているのだと思います。もちろん経済的な理由で様々な物を占有をしづらくなってるという経緯もあるでしょう。けれどもそういう時流の中で、困ったときはお互いさまなんだから助け合おう、私が持っている物(物質・時間・労力・才能など)は喜んで分かち合いましょう、という精神性が研ぎ澄まされていっていると考えると、人間はなんてたくましいのでしょうと感慨にふけってしまいます。

自立とは他者に寄りかからないことではなくて、頼れる人をたくさん知っているし、自分が誰かを助けられる存在だと気付いていること。この感覚が新しい時代をまさに今作っている、そう私は感じています。

お互いさまチケット、一気に福島県全土に拡大する契機到来

この「お互いさま」の感覚に共感してくださったのが、ペイ・フォワード記事Vol.41でもご紹介しました、株式会社モスフードサービスが展開するモスバーガー(以下、モス)です。様々な方のご支援とご縁繋ぎのおかげで、この度、福島県内モス全14店舗にてお互いさまチケットの導入が決定しました!

福島県内のモスバーガーの所在地は、福島市・郡山市(各3店舗)・いわき市(2店舗)・会津若松市・白河市・須賀川市・喜多方市・南相馬市・本宮市(各1店舗)です。福島県全土にお互いさまチケットを導入してくださる店舗が増えることによって、これまで記事を読んで「お互いさまの街」に興味を持ってくださっていた方が、実際にご自分の街でお互いさまチケットをご利用できる機会が広がりますね!

店舗案内結果 | 店舗案内 | モスバーガー公式サイト (mos.jp)

「腹落ち体験」の後押しのサポートをさせていただきました!

ペイ・フォワード記事Vol.38でも紹介した、ベストセラー作家志賀内泰弘とのご縁から始まった、元株式会社モスフードサービス専務の田村茂氏との交流。お二人に初めてお目にかかったときの体験はこちらの記事に書かせていただきました。

そこからまたご縁を繋いでいただき、この度、モスバーガー福島エリア店長会議にて、「お互いさまの街づくり」と題してお互いさまチケットにまつわる精神をお話しする機会をいただきました。

実は、もともとは店長会議でのお互いさまチケットについてのレクチャーは予定されていなかったとのこと。そのなかでこの時間を設けてくださったのは、機械的にシステム(お互いさまチケット)を導入してしまってはこのプロジェクトの意味がなくなってしまう、なぜこの取り組みをするのかという「腹落ち体験」があるからこそ「感情的なYES!」が働き実行に移るのだ、というモスの企業精神がチェーン全体に浸透しているからでしょう。


モスの理念と重なり合う お互いさまの考え方

今回、モスがお互いさまチケットに共感してくださったのは、モスフードサービスの経営方針・経営理念に合致していたからでしょう。その経営理念こそが「人間貢献・社会貢献」です。

「人間貢献・社会貢献」には「お客さまや地域社会と深く結びつき、真心をこめたサービスを提供することを通じて社会に貢献しよう。」の意味を込めており、人間と社会を切り離すことのできないひとつの言葉として定義しています。さらに、その先にいるすべてのステークホルダーへの貢献も意味しています。

モスフードサービス企業サイトより

経営方針 | 会社情報 | モスフードサービス企業サイト (mos.co.jp)

「助け合うことがお互いにとっての幸せ」という感覚が、モスの店舗の中にすでにあるからこそ、お互いさまチケットを導入することでその助け合いの精神が、店員さん同士、店員さんとお客さん、お客さん同士というように拡大しやすいのではないでしょうか。また、モスという場を舞台にお互いさまのやりとりを楽しんだら、その精神が日常生活の中にも入り込んで、いつでもお互いさまの感覚を持ち続けられるようになるかもしれませんね。

お客様同士のコミュニケーション促進のために店舗もコミュニケーションを楽しみましょう

「お互いさまチケット」を知った時の感覚、覚えていますか?

以下の写真は、お互いさまの街づくり研修の冒頭で店長の皆さんにある質問をさせていただいた時の様子です。

この問いでお互いさまチケットの皆さんの原点作りをします

あなたが「お互いさまチケット」の取り組みを初めて知ったとき、率直にどう感じたか一言で表してください。

チェックインとしての問い

なぜこういう質問をさせていただいたかというと、そう、新鮮な感覚が一番大事!だからです。お互いさまチケット?なんだろう、ワクワク。なにそれ?どんなもの?ソワソワ。なにが起こるの?どうやって成り立っているの?様々な感覚、疑問があったと思います。それも千差万別。なにが正しいかなんてありません。その感覚の多様性があるということを認識しておくことが、今後お互いさまチケットを導入していく中でとっても大事なことだと思っています。

私はこの研修の中で、店長の皆さんの「腹落ち体験」を意識していました。店長さんが「そうか、だからお互いさまチケットをする意義があるんだ!」と腑に落ち、納得し、腹落ちすること。それが大事。そうすると、熱を帯びて店舗スタッフさんと意思共有できますよね。

私はどうやったらこのお互いさまチケットの魅力を伝えられるか、資料を作りながらずっと考えていました。話をする私の心が熱くなれば、皆さんにも伝わるだろう。そうであれば、すでにお互いさまチケットを導入されて日々感動体験をされている店舗の店長さんたちからお聞きしたお話をいくつかシェアしよう、と考えていました。
ところが実際話し始めてみると、私自身の経験を熱く語っていました。その方が自然と言葉に想いを乗せられたのです。用意していた資料とは少し説明の力のいれどころが違いましたが、それこそ「ライブ感」。その場に最も適した表現ができたのではないかと思います。私がなぜこれほどまでに「お互いさまの街ふくしま」を広げようと決意したのかはこの記事に書いてあります。

この記事の中で、私が恩送りを広めようと決意したときのことを「私の心に愛の灯がともった瞬間」と表現しています。そうなんです、私にとってお互いさまの街について考えていると、「愛の灯」、と表現したくなる温かい感覚が湧き起こるのです。皆さんは「お互いさまチケット」の存在から、どんなことを感じ取りましたか?

自分の言葉で表現することが「腹落ち体験」の第一歩

店長さんがご自身の感覚と向き合い、それを文字に書いてみて、またお隣の方と語り合う。これがとても大切なプロセスだと思っています。なぜなら、店舗に帰ってからも、スタッフさんにお互いさまチケットについて「腹落ち体験」してもらうには、スタッフがもつであろう疑問やそれについて理解していく過程を、店長さん自身が実体験するのが一番いいからです。

自分も最初はこういう疑問をもったなぁ

お互いさまチケットを人に説明するって難しいなぁ

お互いさまチケットをどう表現すればしっくりくるかなぁ

それをどう言えば相手に伝わりやすいかなぁ

いろんなことを考えるわけです。それを今回店長会議の中で店長さん同士で体験していただくことで、店舗スタッフさん同士が理解していくためにどうしたらいいかも考えることができたのではないでしょうか。
そして、店舗スタッフさんが理解したら、今度はお客様にどう説明すればいいかを考える段階に入ります。こうやって、お互いさまの街やお互いさまチケットの考え方をじっくりじっくり自分の中に落とし込んでいき、それが自分の何らかの腹落ち体験と結びついたときに「これだ!」「YES!」に繋がり、想いの込もったホスピタリティ溢れる行動として現れるのです。

感じたことをなんでも自分の言葉で書いてみます


ロールプレイングでお互いさまチケットの世界観に入り込む

研修の後半部分は、実際によく聞かれる質問にどう答えるか考え実践してみるロールプレイングに取り組みました。
取り組んだ質問は以下の四つです。

1 お互いさまチケットってなんですか?どうやって使うの?
2 お互いさまチケットを使ったらそれっきりでいいの?
3 お互いさまチケットを使いづらいんだけど、私なんかが使ってもいいの?
4 なぜ我が社(店舗)でお互いさまチケットを始めることにしたのですか?

よく聞かれる四つの質問

最初はどう答えようかと頭をひねっていた店長さんたちですが、次第に柔軟な表現が続々と出てくるようになり、私自身とても勉強になりました。

たとえば、「お互いさまチケットを使いづらいんだけど、私なんかが使ってもいいの?」という質問に関しては「チケットに貼ってある、贈ってくれた方からのメッセージを読んでいただいた上で、その方からの想いを受け取ってみてはいかがでしょうか」という返答を考えておられました。「おんおくり」を漢字で書くと「恩送り」となって、「次の人へ渡す」といういう意味に捉えらがちですが、「恩贈り」と捉えることによって、誰かからの心のこもった贈り物、と感じることもできます。この心の交流を楽しんでみてはいかがでしょうか、という提案ですね。素敵な発想です。
確かに、送り手(贈り手)が「誰かチケットを使って~」と、手を伸ばし続けていると疲れてしまいますよね。バトンの受け取り手、つまりチケットを受け取ってくださる方がいれこその「想いの循環」なのですよね。

また、全ての質問に対して「無償の愛」と答えます、とおっしゃった方もいらっしゃいました。「え?無償の愛ってどういうこと?」と聞かれたら、「実はですね・・・」と話を深めていくのだそうです。これも、お客さんやスタッフさんの氣を惹くいい方法ですね。

さらに、質疑応答の時間には、「お互いさまチケットを贈ってくださった方にはどうように感謝を表現すればいいでしょうか」と、とても具体的な質問までされていました。皆様の中で、お互いさまチケットが使われるシーンが鮮やかにイメージできたからこその質問でした。感謝の印として贈り手さんに店舗から何か物をあげるというよりも、店舗からの感謝の気持ちを何かに書いて渡すなどいろいろな方法がありそうです。その対応をスタッフさん同士で一緒に考えていく過程も楽しいですよね。

お互いさまの街ふくしまを共に広め深めていく方々との出逢い

2時間にわたる研修を終えられた皆様の晴れ晴れした表情をご覧ください。きっと店長の皆さんの心の中にも愛の灯がぽっとついたのかなと想像します。

これからお互いさまの街を一緒に楽しく築いていきましょう!

店長さんはじめスタッフの皆様には、お互いさまチケットを始める前に、お互いさまチケットを導入している店舗さんでチケットを使う体験を是非していただきたいです。お互いさまチケットを使うだけの日もあっていいと思います。そうすると、お互いさまチケットを使われるお客様の気持ちをご自身で体験することもできるでしょうから。そして、チケットを贈るとどんな気持ちになるのかも感じてほしいとも思います。自分が主体となった体験を積み重ねていただくことで、自分にとっての「腹落ち体験」がいずれやってくるのではないでしょうか。その瞬間の「想い」が「熱」となり思いやり溢れた「行動」になって波紋のように広がっていくことでしょう。

心躍る 想いを共有した方との未来を見据えた話し合い

研修後には、なんと今後店舗で使われるモスのお互いさまチケット試作品を見せていただきました。研修を経て、研修の中に出てきた要素をいかにチケットの形態に落とし込んでいくか、話し合うことができました。同じ想いを共有できているので、笑顔で話し合え、生産的な時間となりました。

どういった表現をしたらよりお客様に理解していただけるだろうか、と共に考える時間こそ、お互いさまの街が広がっていくための礎ですね。

NPO法人チームふくしまの山田沙也加さんも、お互いさまチケットを説明するチラシについてどのような表現がよいか、ご自身の考えを丁寧に伝えていました。いつもお互いさまチケットを通した人々の心の交流を目の当たりにし、よりよいあり方を考えている彼女だからできる言葉選びでした。お相手の表情を見ても、彼女の想いが分かりやすく伝わっていることが読み取れます。

解散前に、チームふくしまの山田さんと振り返りをしました。どうやったら私たちが広げようとしているお互いさまの街の世界観を、多くの方に共有していただくことができるか、という視点でこの日の研修を検証しました。やはり自分自身の「腹落ち体験」に熱を込めて話すということが大事だという結論になりました。彼女は「近々福島県内の小学校にてお互いさまの街について話をする機会があるので、そのときに自分の想いを言葉にして伝えます!」と力強い決意を語ってくれました。

おなかが減った子たちが向かう先はモスできまり!

実は私が研修をさせていただいている間、我が子二人を福島の友人に預かっていただきました。困ったときはお互いさま、それをかなえてくれるお互いさまの街ふくしま、私の大好きな友人、ありがとうございます!!さて、腹ペコちゃんな二人と帰路につく前に寄ったのが、モスバーガー福島矢野目店。
これから始まるお互いさまチケットの対象商品と聞いていた、子ども向けのセットを注文してみました。子どもたちは喜んで完食。次回遊びに来るときはこの店舗のどこにお互いさまチケットが貼ってあるのかな、店員さんは、お客さんは、どんな表情でお互いさまチケットを通じて交流しているのかな?たくさんの方の笑顔を思い浮かべながら、私も美味しくいただきました。ごちそうさまでした!

目の前のごちそうを食べるのを待ちきれない小さな手たち


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