イノベーションの源泉は応用にあり?
おはようございます!
画家にとっては身近なものなんですが、ある意味常識を変える話。サムネイルはなんかわかんないけど応用っぽいやつ。
テレピン。油絵を描くときに、とき油として使います。ちょっと違いますが、水彩絵の具で言う水みたいな役割。水と同じような役割と言っても、筆を洗う油は別にあって、洗う油と絵を描く油とは混ぜてはいけません。筆を洗う用の油で絵を描くと、絵が即はがれてきたりするよ。
ちょっとだけ材料を扱うのが難しいのが油絵具なんです。
油絵具ってたぶん高校時代に基礎教育で皆触ったことはあると思うんですが、塗ったあと乾いてから描きなさいとか習いませんでしたか?あとじっくり描きなさいとか。
実はね、それ、別にやらなくてもいいんです。
例えば印象派は絵具をもって外で絵を描き始めた人達なんですが、乾く前にどんどん絵具を乗せていったあとがある。そして外で絵を描くって、じっくり描いてる時間ありません。発明されたばかりの絵具のチューブをもって風吹いたり雨降ったりするところで絵を描くんです。もう爆速で絵を描かないと。ゴッホなんて午前の4時間だけ絵を描いてただけと言われてる。
一般的に道具って基礎をまず訓練していくんですが、もしかしたら応用してから基礎に入った方が面白いものが作れるのかもね。じゃないと怖くて乾いてないキャンバスに絵具を乗せれないとおもうの。知らないって本当に無敵。(でも刃物や、危ない機械はどうあぶないのか、どう使うのかを知ってから使ってね。)
あ、油絵ってすごい臭いってイメージあると思うんです、一般的に。でもちょっと良い材料を使うとびっくりするほど香がいい。ルフランってところのメーカーのテレピン(絵を描く用の油)を昨日新宿の世界堂まで買いに行ってきました。世界堂はアーティストにとっての聖地みたいなところで、できれば自分の家の隣にあってほしいくらいよく行くんですが、このテレピン(絵を描く用の油)は香水と間違えるかもと思うほど香がいいの。パッケージも丁寧なので、知らなかったらオイルと間違えて手に塗っちゃうかも。
教育や基礎ってやっぱり効率を考えたもので、非効率にやっていくと面白いものが出来上がってくるもんなんだろうなーと思う。イノベーションの源泉はここにあり?
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