"Shang-Chi"を英語と中国語ごたまぜで観たら、トニー・レオンにKOされた
最近、今住むマレーシアの映画館で映画を観ることを覚えた。
初挑戦となる前回はこちら↓
今回はこちら↓
もともと観ようとは思ってたところ、中華系マレー女子の英語の先生と雑談してたら偶然にもオススメされたのだ。
あらすじや登場人物等の詳細はこちらに譲るとして、感想を述べたい。若干ネタバレ含むかも。
英語と中国語のごった煮
マレーシアで英語の映画を観ると字幕が中国語とマレー語の両方出る。”Dune”の場合、英語がちょっとわからんな~というときに、同じ漢字圏である中国語字幕は大変重宝した。今回もそれで乗り切ろう忍笑と目論んでいたが甘かった。
なんせ登場人物が、英語と中国語ごっちゃで話すんである。
だいたいは英語なんだけども、例えば主人公Shang-Chiが父親Wenwuと話すときだったり妹Xialingと話すとき。途中まで英語だったのに、急に中国語になったりだとか。その後またすぐ、英語に戻ったり。
海外で活躍するアジア系俳優さんたちの語学能力にまず、舌を巻いた。
台詞はいったい、どうやって頭の中に入ってるんやろう…?
しかも、主人公Shang-Chiと妹Xialingの子ども時代を演じる子役ちゃんたちまでもがそうなもんで、英語は当たり前、複数言語使える人は使えるし、それらを存分に駆使して世界を股にかけている人なんてゴマンといるのだと、思い知らされた。
英語のみならず中国語も少々かじっている身としては願ったり叶ったり、一粒で二度おいしい映画だった。しかし残念ながら理解度はイマイチと言わざるを得ない(ノД`)・゜・。
英語は”Dune”と同じで、5~6割くらいだろうか。聞き取れなくはないけど、台詞の意味がすっと頭に入って来てない感じ。中国語は論外。発音と、それが何を意味する単語なのかを繋ぐブリッジがまだまだ弱いので、文字情報に頼りっぱなし(この場合は英語字幕)。
アクションシーンが優雅
Marvelの真骨頂だろう。
冒頭の、ロサンゼルスはバス車内でのスタントに始まり、随所に散りばめられたアクションシーンはめちゃくちゃ見ごたえがあった。Marvelみたいなジャンルだと、「主人公と主要人物は死なない(少なくとも最初の方では)」といったお約束があるだろうから安心して、純粋にアクションだけを楽しめるので笑
Marvel初のアジア系ヒーローものなだけあって、カンフー、柔術、ムエタイや太極拳なんかの要素も盛りだくさん。もうなんだか、舞踏家が踊りを踊っているよう。カタカナの”ダンス”ではなく。
(森山未來のからだのつかいかたが、だいすきです)
ていうかこれもう、アクションシーンていうかラブシーンじゃないか。Shang-Chi&Xialing兄妹の父親と母親の出会いなんですけどね。殺し合い愛し合い。
(/o\)
(このトビラ絵が使いたかっただけで、動画自体は母親役Fala Chenのインタビュー(英語))
(動画見つけたので追加)
それにしても、振付を考えるアクション監督さん、いい仕事してますねぇ。その振付を忠実に再現する役者さんたちも…
語学能力も身体能力も高いなんて、なんということでしょう。
まぁこれが彼ら彼女らの「メシのタネ」なんだろうけども。
とにかく、トニー・レオンとミシェル・ヨーが美男美女過ぎる
トニー・レオンは、Shang-Chi&Xialing兄妹の父親Wenwu役。
ミシェル・ヨーは、Shang-Chi&Xialing兄妹の伯母Ying Nan役。
どちらも御年59歳とな…それでもあんなバリバリアクションこなせるくらいからだが動くんか…驚
Wikipediaで調べるまですっかり忘れてたけど、ミシェル・ヨーはマレーシア人。それもあってか?、途中で"Terima Kasih"(マレー語でありがとうの意)っていうセリフを放つザコキャラがいて、シネマ内ざわついた。
いやいやそうじゃない!
最後にトニー・レオンにやられまくった話がしたいの!
Wikipediaのお写真はイマイチだけども、本物はこんなんじゃないですよ。(あんた誰や)
もうスクリーンに登場する度ニヤニヤが止まらんかった。かっこよすぎて。どこか陰のある、憂いある男を演らせたら、右に出る役者はいないでしょう。世界中どこを探しても。
鼻血を周囲にまき散らすという迷惑行為に走らないか、ドキドキしていた。あ、COVID-19対策でマスクしてるから、マスクの中が深紅に染まるだけか。
彼のまなざしの演技については、こちらに詳しい。
ヒィー(/o\)
目力と、煙草と指輪。スーツ。大人アイテム。
この動画の途中で思い出したが、彼がウォン・カーウァイ監督作品に立て続けに出ていたとき、二十歳前後の小娘だった私。
このポスターだかチラシだかみて衝撃を受けた。
ひょー
え、えろい…
いやもうこれ…反則やろ…
「花様年華」、観にいこう観にいこうと誓っていたのに結局行けず。
20年近く経ってまたもや浮上してきたってことは、観ろってお告げだろうか。よし、そういうことにしよう。
観てしまったら、現実世界に戻って来られない気がしてならぬ。
さすが香港人として初めて、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した作品だけあって。
Shang-Chiが吹き飛ぶくらいの破壊力をトニー・レオンが持っていたがため、特に最後はとりとめなくなってしまった。マレーシアでは、映画を観るのはすこぶる安い(RM20≒500円)。”Dune”のTimothée Chalametと、このトニー・レオンにまた会うためだけに、2度目を観るのもありかもね。眼福。(*´ω`*)