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在外選挙に行ってみた

こんな機会、滅多になかろうと思いつくっておいたのだった。

在外選挙人証。

つくったことすら忘れていたのだが、なんと、衆議院解散総選挙のニュースが流れてくるではありませんか!

ほな!と、仕事を調整して在外選挙に行くことにした。

海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といい、これによる投票を「在外投票」といいます。在外投票ができるのは、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている人です。

(上記ホームページより引用)


※在マレーシア日本国大使館への入館時、入口でスマホはじめ全ての電子機器は預けねばなりません。なので写真は一切なし。





入館後ー待機中

普段、在留証明等を取得しに行く領事部がある建物の前に、

第49回衆議院議員選挙 投票会場

なる張り紙が。おおお。
お隣に、マレー系警備員の方がいらっしゃるのを除けばまるで日本。


そのまま、建物の中に入る。
向かって右側が在留証明等をもらうための窓口。日本人学校の教科書配布期間とも重なっており、親子連れもお見かけした。COVID-19による三密回避で来館が予約制となっていて人もまばら。それは在外選挙も同様。


1階でしばし待つ。どうやら2階が投票会場らしく、終わられた方がひとりふたりと降りて来られたら、次の人がかわりばんこに2階へ行くらしい。
自分の番までに、10分程待ったか。

私は10時に予約を入れていたのだけど、いろいろあって壮絶に遅刻し、入館できたのは10時半ごろ。ちょうど前の方がおひとり待機されていた。この待ち時間10分程のあいだに、おひとりさま、ついでご夫婦がいらっしゃっただろうか。それくらいの混み具合だった。

予約のメールを入れたら、返信で、

同時間帯は予約が大変混み合っており,一時的な混雑が予想されますが,予めご了承ください。

とあったので、若干ビビってたのだけど。



投票会場ー書類等記入

「先頭の方、どうぞ2階へおあがりください」

領事部の方に誘導されて2階へ。うわー上がるの初めて。わくわく。

「こちらへお座りください」

目の前には緑色の封筒と、何やら書類。
在外選挙人登録がされている自治体へ届けるための速達封筒へ、その自治体名であるとか在外選挙人証の交付番号とか自署とかの記入、また今回、衆議院議員選挙の比例ならびに小選挙区両方に投票する旨を記載した書類への記入を済ませる。
ひっさしぶりに自分の名前を漢字で書いたわ…



投票会場ー投票

封筒と書類を領事部の方に一旦提出し、記入内容のダブルチェックをしてもらってから、比例ならびに小選挙区両方の投票用紙を受け取る。

をを、ついに。

後ろを振り返ればあのいつもの、投票ブースっぽい感じの机があった。衝立がてづくり感満載で若干微笑ましい。


机に着席するも、あれ?えーと…

政党を選ぶ比例代表はまだしも、
(正直に告白すれば、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は知らなかった)
小選挙区…うちどこの区?誰が立候補してんの?

在外選挙制度を利用する!と言いつつも早速無知を曝け出しております。
日本にいれば、否が応もなく選挙ポスターが目に付くんだろうけど。
(あ?見てくれなのかい?)


有難いことに、立候補者を北は北海道から南は沖縄まで列挙したファイルが備えてあったので、ぺらぺらめくる。自分の選挙区は在外選挙人証に載っているのでチェキ☆
(名前と所属政党と性別と年齢で決める他ないではないか…
まぁそうなんだが過去、何度か立候補され投票したことのある方のお名前が見受けられたので一安心)


なんとか書き終えて封をする。
その封筒には、名前とか在外選挙人証の交付番号とかもろもろを書いた上でまた、別の封筒に入れ(つまり二重だ)、選挙立会人の方に署名をしていただく。

で、冒頭の見出し画像の通り、在外選挙人証に今日の証をもらって終了。
お疲れさまでした。
この間おおよそ20分くらいか。



2階から降りていくと、待ち人が5,6人くらいまで増えていた。自分も40代のくせに恐縮だがやはり、上の世代の方が多い印象。
マレーシア在住日本人の世代構成かつ、中でも在外選挙人証を発行して来られている方がどの程度かは知らないけれど。




終えてみて

たかだか30分程度だったが、貴重な経験ができたかなと思う。
しっかし、その手順のなんとアナログなことよ…
COVID-19の予防接種予約や接種証明もろもろ、全てスマホアプリで完結する国にいると、書類やら速達封筒にあれやこれや書いて、投票用紙に政党と立候補者名を書いて、それを封して自治体名やら交付番号やら署名やらして…といった手順が煩雑でならなかった。対応されている領事部の方も、投票期日である10月20日から22日の3日間、朝の9時から夜の7時まではりついてないといけない訳で(シフト制なのかな?)。しかもそんなに人数いらっしゃいませんよね?(推測)


本当にこのやり方がいいのかなぁ?と僭越ながら考えつつ、大使館を後にしたのでした。

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