“Infernal Affairs III“と過ごした2021年末
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2021年1月末に「うちも書くぞー!」と始めたnote。なんとなく自分なりのネタを決めておいたのにあれよあれよとブレにブレ、当初手を出すつもりもなかったこと(トニー・レオンとかとかとか笑)をタラタラ書き散らかすように…苦笑
とあるテーマを持ち、ブレずに、そしてそういう方々は大概、毎日更新してらっしゃる…本当に頭が下がります。
それはさておき私は年末年始、とあるホテルに滞在しておりました。
在宅勤務によって自宅が仕事場兼用となってしまったこともあり、休みの日、特に年末年始までもずっと過ごすのは気づまりで。いっそのこと離れよう!と思い立ったのでした。
やってたことと言えば普段の休日とほとんど変わりなく、中華系マレー女子先生との英語のレッスンを受けたり、本を読んだり、ホテル直結のショッピングモールで買い物にでかけたり、トニー・レオン出演映画を観たり。
昨年末は“Infernal Affairs III“と共に年を越したので、感想を纏めておきます。あ、ちなみに“Infernal Affairs II”は飛ばしました。だってトニー・レオン出て来ないんだもん。
“Infernal Affairs”よりおもろいんちゃうの?
第1作目は去年のクリスマス前後で観ました。
警察に潜入することを命じられたマフィアの青年と、マフィアに潜入して囮捜査をすることを命じられた警察官青年は、ともに18歳。その10年後、ある覚醒剤取引きをめぐってお互いの存在を知った2人に、避けられない対決の時がやってくる。人気俳優トニー・レオンとアンディ・ラウが共演。
(映画.comより引用)
これはこれでめちゃくちゃおもしろかったのですよ。
警察VSマフィアの息詰まる攻防、
エリート警察官なのに実はマフィアのスパイであるアンディ・ラウと、マフィアの幹部だけど実は潜入捜査官であるトニー・レオンのすれ違い、
「あいつがスパイなんじゃないか…」手に汗握る展開。
警察VSマフィアという単一の組織同士の、割と単純な対決の構図だったこともあり、英語字幕で観てもまだわかりやすかったと思います。
しかし、“Infernal Affairs III”は違った…
同じ警察の中でも、レオン・ライの率いる公安部が登場。
(メガネに黒スーツというこれまた大好物なビジュアル…(*´ω`*))
第1作目のラストで殉職したトニー・レオン。そこに居合わせたアンディ・ラウは関与を疑われて内務調査を受けるも「違法性なし」と容疑は晴れ、庶務課へ左遷されることに。クリーニングの終わった制服を届ける仕事なんぞをしている最中、レオン・ライに出会う。
そこは、レイ・チーホンがレオン・ライの目の前で、謎の拳銃自殺を図った現場だった…
その1か月後、自分が元いた職場に戻ったアンディ・ラウは徐々に、レオン・ライもマフィアの潜入スパイなんではないか?との疑いを濃くしてゆく。
マフィアサイドも、中国本土からの大物密輸商人チェン・ダオミンが登場。
(トニー・レオンも出演している”HERO”秦の始皇帝役とは、今の今まで知らなんだ...大杉漣のような渋さが素敵(*´ω`*))
こちらもこちらで、トニー・レオンが属するマフィアと、チェン・ダオミン組との密輸取引があったりなかったり。騙し合い化かし合い。
登場人物が増え、思惑やら疑惑やらが絡まり合うと物語がより立体的に、複雑になっていきますな。
一方、殉職前のトニー・レオンもたっぷりと!
潜入捜査官ということで精神的に不安定になっていた彼。生前、精神科医ケリー・チャンのところに通院していたが何度目かの診察を経て、イチャイチャする場面があり、うわ!実はそーだったの?!と色めき立ったら実は妄想だった…
でもぽや~んとなるトニー・レオンがかわいかったり( *´艸`)
トニー・レオンが殉職したときから10ヶ月後、という舞台設定にも関わらずこのように、時系列があちゃらこちゃらに飛ぶので(一応いつの話か字幕は出るのですが…)、第1作同様英語字幕で観ている当方、追っかけるのに必死でした。
更には、アンディ・ラウの「レオン・ライがマフィアの潜入スパイなんではないか」妄想が炸裂しまくって終いには精神崩壊に至るにも関わらず、普通の顔して常軌を逸した行動に出るので、???が止まらない。
そういうのが怖いのかも知れないけれど…
個人的には、もう少し狂った演技をしていただきたかったな。わかりやすく。
例えばこういうの↓↓↓
「空っぽだわ
全てを手に入れたのに
まだ足りない
殺して手に入れたよろこびも このおしろも このくらしも
今じゃ不安の種」
夫婦(マクベス:内野聖陽&マクベス夫人:松たか子)で狂ってるからぞわぞわするの。
アンディ・ラウは正統派な感じがしますので、ここまで”狂いの演技”を要求するのはお門違いかも知れませんね。
普通话と広東語
中国語はまだまだ実用には至らず勉強中の身ですが、中国本土からの密輸商人チェン・ダオミンが、普通话を喋っておいでであることは如実にわかりました。ご出身は天津だそうで。それがわかったからと言って、意味まで理解できた訳ではありませんのであしからず。
普通话と広東語がかなり違うことはわかったけども、その話者のあいだでこんなに普通に意思疎通できるのか?とか、興味は尽きません。
音楽
第1作目は音楽がイケてないと断じてしまったのですが、前言撤回。
"Goodbye Master, Goodbye"という、コラール、賛美歌にも似た挿入歌があり、これが本三部作を通底していると思います。
マフィアからの潜入スパイでありながら最終的に、「善良な警察官になりたい」と願ったアンディ・ラウの哀れさはわからなくもないけれど、もう少しやりようがあったのでは、と思わなくはない映画でした。
でも…
「悪いな、俺は警察官だから」
と堂々と言える、トニー・レオンやレオン・ライ、そしては実はチェン・ダオミンもだけども(中国本土の公安の潜入捜査官)、彼らの仲良しboys clubに入りたかっただけなんだよね、きっと。
その気持ちはちょっとわかる。
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