銀行員とのSmall Talk
語学を学び、日常生活で使う中で出合った悲喜こもごもを綴っていきます。
ほっこりする場面に遭遇したので久々にこのテーマで書いてみる。
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Episode 1
所用で銀行へ行ってきた。
邦銀と同じく、出入り口でどんな用件か確認して客をさばく行員さんがいらっしゃる。
私:I'm interested in X. (Xに興味あるんですけど)
行員さんその1:You can go to upstairs and visit Ms. Y. (2階に上がってYさんを訪ねてください)
とことこ階段を上るとそこは、所謂支店の窓口。
Ms. Yが誰かなんてわかるはずもなくその辺の行員さんに、適当に声かける。
私:Excuse me, may I know where Ms. Y is? (あのーすいません、Yさんはどちらでしょうか)
行員さんその2:She is that person wearing the black hijab. (あの黒いヒジャブ(注:イスラム女性が纏うヘッドスカーフ)を被った方ですよ)
カウンター越しにYさんと対面、問合せたいXについて懇切丁寧に説明してくださる。したらそのうち、
Ms. Y:Do you speak Malay? (マレー語話せます?)
って言われたんで思わず
私:Tidak banyak... (そんなにたくさんは…)
とマレー語で返答したところ呵々大笑のYさん。そりゃそうやよね、突然現れた日本人がマレー語で応答したらさぁ。
そっからなんとなく、親切さが更に増した気がする。
やはり現地語を身に付ける大切さよ。英語が広く通じる国とは言っても。
Episode 2
そんなこんなで、和やかな雰囲気で手続きが進んでゆく。
まず来ることはないであろう日本人が現れたためか、好奇心全開の行員さんたち。ほぼオンラインでもろもろ完結する現代、わざわざ支店に出向いた客に対し、複数人がかりで対応。
こういうとき本当に、マレーシア人、特にマレー系は興味津々。
Ms. Y:Ms... Kato? (Kato...さん?)
私:It's my last name, this is my first name. Please call me Noriko. (それ名字で、こっちが下の名前です、Norikoでいいですよ)
行員さんその3:Ms. Noriko? Oh, Noriko, Noriko... (Norikoさん?あぁNorikoね、Noriko…)
いやそんな、人の名前連呼せんでも(恥)
まぁ自分も、イスラム女子の名前に萌えるので似たようなもんか…
Episode 3
手続きも終盤に差し掛かり、行員さんその3がオンラインバンキングでの手順を指南してくれることに。
ふたりとも立ちっぱなしでタブレット使ってやりあってたのだけど、
(そして私は立ちっぱでも全く気にしない人なんだけど)
Ms. Y:Please sit down! Today is International Women's Day ~~
(座ってね!今日は国際女性デーよ~!)
どこからともなく椅子を差し入れ?てくれるYさん。
ていうかあなたも女子やけどね。微笑
なんだかこういう、小さな親切というか、気遣いがとっても嬉しかった日でした。いくつになってもお茶目なイスラム系女子(今のところマレーシア限定…原理主義的なマッチョな国もあります故)が素敵過ぎる。
オマケ
全てが完了して支店を出るとき。
最初に対応してくださった行員さんその1(ちなみに男子)が、私のことを覚えていてくださったようで。
行員さんその1:Are you done? (終わった?)
私:Yup, thanks! (はい、ありがと!)
返してくださった笑顔は、一生忘れない。