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WKW 4K祭り最終日 2046

在宅勤務の合間、おひるをいただいてから、腹ごなしや気分転換のつもりで散歩に出かけるのが日課となっている。少し前まではジリジリくる太陽光に辟易していたのに、最近はふわっと、甘い香りが鼻腔をくすぐるように。

金木犀である。

あぁ、ここは紛れもなく日本なんやなぁと心から思った瞬間でございました。更に今日はそれに加えて

い~しや~きいも~ や~きいもっ♪

ひー。


そんな初秋、私のWKW 4K祭りとしては最後となる「2046」を鑑賞したので感想を纏めておく。ネタバレ含む。

まずはなんと言っても、その豪華なキャスト。特に女性陣が華やかで耳目を集めるのでそこに着目していく。




コン・リー

あたしゃ久しぶりにお目にかかりましたよ(あ、いや、最近だとディズニーの「MULAN」に出てたっけ)。
相変わらず綺麗なひとやね。

https://tetsu-eiga.at.webry.info/201107/article_6.htmlより借用、以下同じ

何より目を引いたのは、髪の毛も含めて全身黒装束の中の赤リップ。

中国は瀋陽出身、北方系の方のため、どちらかと言えば顔は薄目かなと。昔はしょうゆ顔なんて言葉もあった。わかる人にだけわかれ。笑
それもあってか使い方は違うが紅一点、鮮やかなルージュに引き寄せられる。映画もラストに近づき、トニー・レオンとの最後の別れ際、彼に激しくブチューとやられてはげはげになるけどね。もちろんトニー・レオンの唇も深紅に染まる。

それもまた美しや。更にこのあと泣いて、化粧が崩れまくる…確か「天使の涙」のミシェル・リーにもそんな場面あった。これな。

https://cahiersdemode.com/michelle_reis3_fallen_angels3/より借用

これもこれで、壮絶な美しさでありました。女は失恋して泣いて、泣いて泣いて泣いて、化粧がはげ落ちてからが本番なのか?
余談おしまい。


フェイ・ウォン

打って変わって。
トニー・レオンが宿泊していたホテルの、支配人の娘さん役も、

https://sleepyluna.exblog.jp/25968044/より借用

何も変わらないという”2046”を目指す列車に、従業員として乗り込んでいるアンドロイド役も、

https://moviewalker.jp/news/article/1099857/より借用

どっちもかわいい…(ため息)。特に前者の役柄は、仕事で香港に来て、自分の父親が支配人をしているホテルに宿泊中のキムタクとつきあっているけども、その父親が大の日本人嫌いで、とことん反対されるというもの。にも関わらず一生懸命日本語を覚えようとしている場面がキュートとしか言いようがなかった。声がかわいらしいのもあるのかも。
他のみなさんと比べるとけばけばしい化粧ではなく、ナチュラルな感じなのもよき。素で目力抜群ですもんね。


チャン・ツィイー

いちばんトニー・レオンと絡みが多くて濃ゆかった人。
もうこれやら、

https://cinemarche.net/lovestory/2046-yumi/より借用

これやらの、

https://qipao.news/qipao-of-movie-2046-directed-by-wong-kar-wai/より借用

ありえないくらい目尻のアイラインを跳ね上げ、相手をねめつけるように見下す上から目線にやられっぱなし。関係をもっていい感じになったあと、サプライズを仕掛けた彼女に対し、トニー・レオンが「小悪魔!」と呼んでイチャイチャし始める場面があったけど、わかる気がするわぁ。
彼女も北京出身で、コン・リーと同じく北方系の御方。コン・リーとは違って口元よりは目元が強調された化粧なのも、このキャラクターを反映していいるように思えてならない。


カリーナ・ラウ

ウォン・カーウァイ作品1960年代シリーズ1作目「欲望の翼」と、2作目「花様年華」の登場人物やエピソードが散りばめられている3作目「2046」。彼女の出演シーンは多くないものの、名前やその背景からして「欲望の翼」サイドのキャラ設定と思われる。

https://qipao.news/qipao-of-movie-2046-directed-by-wong-kar-wai/から借用、「2046」
http://haruomozu2.blog.jp/archives/17065725.htmlより借用、「欲望の翼」

当時と比べると時の経過を思わずにはいられないけども(公開年でいくとその間、14年の隔たりがある)、それでも美しさに陰りなし。目鼻立ちがくっきりぱっきりの南方系美女は、これくらいのキッツイ化粧がとてもよく似合う。というよりそうでないと、顔がぼやけて美しくないとさえ思う。

途中、トニー・レオンと対峙するシーンがあるが、プライベートでは恋人同士のおふたり(「2046」は2004年公開なんでまだ結婚はしていないはず)、どういう気持ちで臨むんだろうか。その上当の彼氏は他の女優さんたちとイチャイチャしまくるし苦笑…まぁそこはプロフェッショナルってことなんやろな。


マギー・チャン

「花様年華」ではその美し過ぎるチャイナドレス姿を披露した彼女だが、

https://natalie.mu/eiga/gallery/news/492017/1856153より借用

本作ではちょこっとだけ。

https://qipao.news/qipao-of-movie-2046-directed-by-wong-kar-wai/より借用

「2046」のストーリー自体、失われた彼女との愛を巡る物語のように思えるので、さもありなん。

ちなみに観た日は、「花様年華」「2046」を立て続けにかけてくれる映画館にお邪魔したため、近年稀に見る2本立てを堪能できた。店主の方はnoteにもいらっしゃる模様。

比べてわかるその違い。
やはり「花様年華」は静の映画で、「抑圧」「秘匿」みたいな単語が似合うけども、「2046」は動の映画で、「自由奔放」という単語がしっくりくる。

やっぱり「花様年華」ではマギー・チャンとトニー・レオンはプラトニックな関係で終わっていて、本当はトニー・レオンは、「2046」でチャン・ツィイーやコン・リーと繰り広げたような恋愛模様を、マギー・チャンとやりたかったのではないかな?
そんな気がした。



以上、「2046」について、華麗なる女優陣のみなさま中心にお送りしてみた。この1ヶ月程で5本+オマケで1本、映画館で映画を観て、超充実した芸術の秋を満喫。こんな幸せなことはない。ここまで完璧に休み切ると、「さーぁって仕事がんばるかー!」って気分になるから不思議だ。

って前回、「恋する惑星」を観たときと同じ終わり方苦笑




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