2023年の文化的活動を振り返るー音楽編
続きです。
最後となる本稿では、音楽関係を中心に纏めてみる。
吹奏楽
私は今、某企業の吹奏楽団に所属し、下手くそ(ホンマに文字通り泣)ながらも演奏活動を続けている。担当は打楽器。
一昨年、他団体の方々と交流を持つ機会があり、折角ならそのご縁を大事にしようと思いその他団体の演奏会を聞きに行く等、吹奏楽成分多めの1年を過ごした。
2023年3月:第10回 全国職場バンドフェスティバル@愛知県芸術劇場
まずはこちら。
全国各地の職場吹奏楽団が年に1度、一同に会して演奏会を行う。COVID-19により数年ぶりの開催のはず。NTT東日本とソニーに知り合いがいて遠征するとのことだったので、私も追っかけてみた。ちょうど名古屋ウィメンズマラソン当日で、別の意味でも人が多かったなぁ。
演奏前。いいなぁこんなでっかいホールで演奏してみたい。
どの団体もそれぞれ味があり、どれも楽しいステージで、名古屋へ向かった甲斐があった。ホンマにみなさんサラリーマンやんね?!というくらいうまいし。
うちの団は頑張ってもMAX30人程度なので、50人60人と奏者が揃う他団体が羨ましい。吹奏楽において数は正義。
2023年5月:NTT東日本東京吹奏楽団 第56回定期演奏会@東京芸術劇場
芸劇初訪問。こんな広い会場がほぼ満員とは、さすがNTTグループ…
演奏会の配信画像がYouTubeに上がっていたが今は削除されているっぽいので、こちらでご容赦。知り合いもばっちり映ってた。楽しそうでいいなぁ。
うちの団も毎年コンクールに出場するも、この東京都大会前の予選止まり…泣
2023年6月:ソニー吹奏楽団 第58回定期演奏会@東京芸術劇場
奇しくも同じ芸劇にて。
デ・メイ「指輪物語」全曲に、新進気鋭の作曲家、朴守賢の世界初演(しかもご本人が客席で聞いていらっしゃった)等、泣く子も黙る攻めたプログラムで、さすが名門。ソニーがまだ東京通信工業だった1957年11月創団らしいので、70年近い歴史をお持ちってことね…
(これは洗足学園音楽大学の演奏。指揮はデ・メイご本人)
2023年7月:Tokyo Super Wind Orchestra begins to the entire World. ~始動~@文京シビックホール
コーチとしてお世話になっている打楽器奏者、秋田孝訓先生が出演されると聞き及び、行ってみた。
YouTubeでアーカイブ配信が観られるので、是非とも聞いていただきたい。以下抜粋しておく。
指揮者の田中祐子さん、客席から拝見する限り小柄な方なんだけども、動きがパワフルで一目でファンになった。こういうダイナミックな振り方する人いいなぁ。
この鬼滅の刃組曲、世界初演だったはず。こちらもソニー同様編曲者ご自身が客席にいらっしゃって、司会者に紹介されていた。また、たった数千円ポッキリで、東儀秀樹&川井郁子の共演が聞けたのも大変よかった。
時間ない方はこれだけでも聞いてって!!疾走感と迫力に度肝抜かれるし、元気もらえること請け合い。
吹奏楽以外
もちろん吹奏楽以外のライブやコンサートへも行きましたとも。
2023年1月:Jazz早慶戦!@Virtuoso AKASAKA
マレーシア時代からお世話になっている御方、もう還暦は迎えられたかと思うが、アマチュア最高峰と言い切っても過言でないくらいのジャズサックスプレーヤーで、度々ライブにお招きいただいている。何故にうちの会社でサラリーマンやってんだか不思議で不思議でしょうがない。
金曜夜に赤坂なんて田舎者の私はビビったけども、行ってよかった。
ジャズは、ソロとアドリブと変拍子のオンパレードで異文化感ハンパなく、まず聞かない。上原ひろみのアルバム持ってたか?ってくらい。万が一習ったとしても一生自分には無理と思う一方、奏者同士の個と個のぶつかり合いがスリリングで、また聞きに行こうかなとも思える、不思議な音楽だ。
舞台上での、役者同士の駆け引きに似てるのかも。ライブ感、その場のノリが第一、みたいな。
2023年3月:三村奈々恵 presents World of Post-Classical@銀座ヤマハホール
マリンバ奏者三村奈々恵と言えば、テレビ朝日系「素敵な宇宙船地球号」テーマ曲「ユニバース」が大好物過ぎて、今でもYouTubeを見る。ちょうど「イマージュ」って癒し系コンピレーション・アルバムが大流行した頃ですな。
NTT東日本の知り合いからお誘いいただいたので、行ってみた。本物の三村奈々恵だー。
曲目は、all現代曲だったので正直ムツカシかったんだが、デビューしてからずっと世界の第一線で走り続けている彼女の、超絶技巧を目の当たりにできて嬉しかった。いとも簡単に演奏されているけれど、めっちゃむずいんですよ…?
2023年5月:Boston Brass meets Eric Miyashiro@銀座ヤマハホール
ヤマハホールについて調べていたら、素敵なコンサートが目に止まり即チケットポチリ。
こんなキラキラした音を聞くに、金管楽器ってこういうガタイのいい、所謂白人男性が吹く楽器では?と思ってしまう。偏見バリバリでしょうが。うちの団にもうまい人はいるけれど、息の使い方から全く違う…
ハイトーンが持ち味のエリックミヤシロ氏、マレーシアでCOVID-19によるロックダウンをくらいあまり自宅から遠くへ行けなかったとき、この曲をよく聞いていた。生音聞けて最高。
2023年8月:石田組@サントリーホール&2023年11月:ミューザ川崎
遂に会うことが叶いました、石田組長と、彼が率いる石田組に。
クラシックのコンサートとしては異例の、どの回もほぼ満員御礼。リピーターも多いらしい。
初サントリーホールかつ、QueenやDeep Purpleが演奏されたらヘッドバンキングしてやる!とわくわくしていたのに、静かに聞いてろ的なアナウンスが流れ気分が削がれてしまった。演奏者も曲目もノリノリやのに、客席シーン…ってどういうこと?
という訳で(どういう訳だ)私もリピートしてみた。ミューザ川崎でリベンジじゃ。
石田組も、演奏の模様はYouTubeにアップされているので是非、その美しい弦楽器の音色を楽しんでいただきたい。
結成10周年となる今年、11月に日本武道館でのライブが決定!
ミューザ川崎での宴のあと。残響だけでなく、ステージを後ろから見ることができる座席配置も素晴らしい。
おまけ
吹奏楽話題に戻って恐縮だが、これだけは書き留めておきたい。
東京都職場バンド講習会
会社所在地が東京都である職場バンドの希望者のみ年1回、著名な指揮者または作曲者をお呼びし、その方が指定された曲の合奏を通じて音楽を学ぶというイベントがある。自分の腕に全く自信がないため敬遠していたのだが、一昨年は宮川彬良来る!とのことで参加してみた。
「私のお気に入り」も超楽しかったが、お父上が作曲された「宇宙戦艦ヤマト」を、ご子息の指揮により120人超という大編成で演奏できて感無量。生涯の思い出ができたことよ。
お父上の指揮と聞き比べ笑
で、今年はどなたがいらっしゃったかというと…?
昨年12月、N響正指揮者に就任されたばかりの下野竜也先生!
御年54歳からの新境地N響で御多忙ながらも、たまたま講習会予定日のスケジュールが空いていたという…なんという僥倖。
タイトル写真はその指導の様子。
宮川先生もそうだったが、
物腰が柔らかい!
話が超絶おもしろい!
実力以上の演奏引き出され感がトリハダ!
今年も夢のような3時間だった。音大通ったりしてる訳でもないのに、一流の方の指導を受けられるってなんて贅沢なんやろう…
美術館&博物館、映画&芝居、音楽の3回に渡り、2023年を振り返ってみた。好奇心の赴くままにあっち行きこっち行き、いつも通りでうちらしいんやけども笑
今年はまず、自身が所属する吹奏楽団の定期演奏会を皮切りに、全国職場バンドフェスティバルが文京シビックホールで開催されるそうなので、ラストを飾る合同バンドの一員として参加予定。果てさて如何なることやら?
2024年もこのまま、興味に従い、または偶然に身を委ねて文化的活動に邁進しようと思う。