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世界でいっちゃん怖いもの

海外に旅に出て、いっちゃん怖いものって何でしょう。

パスポート紛失?
スマホやPCの盗難?
ぼったくり?

確かにどれもこれも、物理的な喪失感がハンパない上に、なんでやねーんッ(TT)という精神的ダメージは計り知れない。
しかし私はあえて言おう、


トイレ


であると。

人生でも、旅行者としても大先輩である、「世界ふしぎ発見!」ミステリーハンターの竹内海南江さんも、著書の中で語っておられる。


トイレを制する者が、旅を制す


と。

余談ですが、「世界ふしぎ発見!」が放映され始めた頃って、スマホはもとよりインターネットですら世に出る前のこと。
もし10代20代、もしかして30代前半くらいの方もこの記事を読んでくださってるとしたら、想像できますか?
スマホもインターネットもない時代に、海外を飛び回り、バリバリ仕事してた人達がいたことを。

その辺り、「世界ふしぎ発見!」放送開始前後のウラ話なんかも書いてあって、今でも何度も読み返します。
兼高かおるさんといい、先達の経験談は本当にためになるし、おもしろい。それと同時に当時の苦労等も偲ばれ、と言っても貧弱な想像力をフル回転させる他ないだけだが、自然と頭が下がる。後から生まれてきて、彼女たち大先輩方の体験談を聞けるしあわせを享受している。有難や。


さてさて、世界中で通りすがったトイレのおはなし。
あまり美しくもないし、賛同してもらえる方だけに読んでいただければいいので、それ以外の方はここいらでブラウザバックをオススメ。




ソウル


私は数回目、相方さんは初めてのソウル。辛さの中にもコクがある、魅惑のコリアンフードをお腹いーっぱい堪能し、さーてまた街歩きに繰り出すか!とレストランを後にしてまもなくのことでございました。

、、、、、、??!


、、、、、、、、、、、、、、、、、、!!?


う、、、まさか



これはもしや


下腹部の鈍い痛み。腸がグルグル活発に動き出した感覚。




キ、
キタ




腹に全集中。。。。。
(使い方合ってますか)




キムチなんか食べたのと、レストランを出て歩き始めたことが腸への刺激に結び付き、主張し始めた模様です。アレが。
なんでレストランにいたときに言ってくれんのー、トイレ、しかもそこそこきれいなやつあったのにー(-_-メ)
なんて自分の腹にブツクサ文句言っても後の祭り。
日本人女子として社会的な死を迎えないために、一刻も早くトイレを見つけねばなりませぬ。


こういうときに限って、トイレ休憩に持って来い、観光客の味方ショッピングモールが行けども行けども見つからないのです。
そのことがまた不安を掻き立て、更に下腹部を直撃。
ヒィー∑(゚Д゚)やめれ

トイレトイレトイレトイレ。。。。。


トイレトイレトイレトイレトイレトイレ。。。



といれといれといれといれといれといれといれといれ





頭の中がこの3文字で占められる。


さっきまで笑顔で談笑していたのに、急に怖い顔して黙り込むもんで、相方さんも気づく。私のこの体質?もよーく御存知なため、たったひとこと、

おなかいたい

と言えば、あー(;・∀・)と察してくださる。(≧人≦)










結局このあとトイレを探すこと数十分、ソウルの街をトイレトイレと(心で)叫びながら歩き回り下腹部の痛みをなだめすかしながらようやっと、相方さんが比較的きれいな公衆トイレを探し当ててくださった。社会的な死はギリギリ(文字通りギリギリ)免れた。

あと数でも遅ければ…ヒョェッ





アユタヤ


旅のスタイルは人それぞれ。
私の場合、航空券はSkyscanner、ホテルはBooking.comで予約、が定番。相方さんがプロデュースする場合、ANAのDIA修行の関係でANA一択笑

どちらにせよ、ちょっと個人では行きづらい観光名所へはオプショナルツアーを利用。
VELTRAさんにはお世話になりっぱなし。最近noteを始められたそうな!


さて、タイはアユタヤなのです。バンコク発のツアーに参加したのだけど、それがお腹にとって大正解だったという話。



日本人に人気のアユタヤ観光。
その日も、バンコク市内にある複数のホテルを回ってのピックアップが予定されていました。
ところで私、ホテルの朝食ビュッフェが大好物。特に東南アジア。

あー!!!
焼きそば!
チャーハン!焼きビーフン!お粥!
サラダもフルーツもおいしそう~~
もちろん定番は、専用のスタッフが目の前でつくってくれるオムレツやよね(^^♪
これらを食せずして、何が海外ホテル滞在かッ!


テンション上がりまくりです。基本食いしん坊なので笑
美味しいは正義。

だけれども、朝食後、長時間ドライブを控えたこの日、そんなに食べてよかったのかい...?(゜-゜)

HAHAHA、そんなことは百も承知。どんだけ長く、こんな腹とつきあっとると思ってんねん。
ピックアップ用のワゴンが来るまでトイレに籠もるに決まっとるやろ。





沈黙。




なぬ(゜-゜)





悪い予感しかしない。

なんかゴロゴロ来そうな雰囲気はあるのに。



そうこうしているうちにお迎えのワゴンが来てしまった。
乗るしかない。次のホテルへ向かう。




、、、、、、、、、




キ、
キタ





いやいやいやいや、つい数十分前なら心置きなくトイレ行けたんやで!(てか、行ってたし)
なして今ーーーーーーーー(TT)(TT)(TT)




車中、我慢するしかないことが、やはり呼び水に。


トイレトイレトイレトイレトイレトイレ
といれといれといれといれといれといれ


といれといれといれといれといれといれ
トイレトイレトイレトイレトイレトイレ


次のホテルはまだかーーーーーーーーーーーーーーッ


また都合の悪いことに、東南アジア特有の交通渋滞があちこちで発生。
いや目の前に見えてますやん、次のピックアップ先。
はぁ信号が赤ですか、そうですか。こんなに待ち時間長いの?
なんならワゴンから降りて歩いていいですか...一刻も早くトイレに行きたいのです。あぁ、なんかそれも事故りそうな気がする。



アユタヤ行きの高速に乗る前、全てのピックアップ先ホテルでトイレに駆け込み、漸く事なきを得た。
日本人女子としての矜持は保たれたのである。


あまりに頻繁にお手洗いに行くもんで、同伴ガイドのタイ人に、体調大丈夫ですか?タイの食べ物にあたりましたか?とずっと心配されました...
そんなことないっす、タイ料理だいすきっす(*´▽`*)



カンボジア & マレーシア


危機に陥ったというより、人生初のトイレに出合った話。

2016年、カンボジア。2008年に世界遺産に登録されたばかりの、タイとの国境付近にあるプレアヴィヒア寺院を訪れるツアーに参加したときのこと。
(こちらでもVELTRAさんに大変お世話になりました!あの絶景には、未だ超えるものに出合えていません。またそのうち書く予定)

アンコールワットのあるシェムリアップからは車で片道4、5時間かかるため、途中、ガソリンスタンドでトイレ休憩を取ったのです。そこは、手動水洗トイレ
自ら水甕から水を汲み、ジャーッと流すやつです。

特段不衛生だった訳でもないし、ボットンは一応小さい頃に経験済みではあるものの、見た瞬間やっぱり衝撃が走った...


そーいやマレーシアも、というかイスラム圏はトイレットペーパーを使わない文化なので、手動ウォシュレット用のホースが備えつけられています。
(もちろんトイレットペーパーが使えない訳ではないので、ご安心を)
流すだけでなく使用後の便器をまるごと綺麗にするという考え方というか、ムスリマさんたちが使った後はびっしょびしょ…

活動制限令が厳しくなり部外者である掃除のお姉さんが来られないあいだ、自宅のトイレを例のホースで掃除してみて、なんとなく考え方はわかるようになった。むしろ何だかスッキリして、合理的な考え方やなと思った。
けれど、ショッピングモールとか公共のトイレが水浸しなのは、未だに閉口する…
ムスリマさんたち、素肌を公共の場で晒さないという教えの元、長袖長ズボンもしくは長スカートという出で立ちなんですが、何故お洋服がびっしょびしょにならないのかは永遠の疑問です。



鄭州@中国


ここは、人生最悪のトイレに出合った街。
北京ほか数都市に点在する、発注先会社を2週間余りで監査しに回るという弾丸出張に出かけました。この出張話もまたいずれ。
天津と上海の中間くらいの位置、鄭州という街の発注先を訪問したが、その会社のトイレが凄まじかったという話。

お小水であったとしてもここで用は足したくないよね?
というか。
掃除されてますでしょうか?というか。
まださっきのカンボジア手動水洗トイレの方が数千倍マシなレベル。
宿泊先が、幸運なことにル・メリディアンなんていう高級外資ホテルだっただけに、落差が激しすぎて。


正直、吐き気が。



大連@中国


ここも腹痛に見舞われた訳ではなく、空港トイレの話。

空港トイレは、清掃員の人もきちんといて常時メンテされているので、どこの国でも安心して利用します(今のところ、そうじゃない国にはお目にかかってません)。
当時よく出張に行っていた大連は周水子国際空港でも、搭乗前に余裕をもって駆け込み気分よく用を足したのだけれども、その後が最悪だった。


流し方がわからん。


センサーみたいな黒い四角の前で手をかざしたり、小さい丸いボタンみたいなものを押してみたり。レバーはなかった。
思いつく限りありとあらゆる方法を試したが、うんともすんとも言わず。
マジか( ̄д ̄)



ええ、そのままにして出ました。もう時効でしょう。





お国変わればトイレ変わる。
本っっっっっっ当ぉぉぉぉぉぉに日本のトイレは至れり尽くせり。最近こそ海外でも、極稀にウォシュレットを見かけるようになったけど、せせらぎの音が出て用を足している音を消してくれるトイレには全くもって出合ったことはない。
一昔前に話題になった大学生の便所メシ、こんなところでメシ食うくらいなら食堂でのぼっち飯上等!って気にならんくらい清潔感抜群なトイレがあるからこそ、ですよね。


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