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世界でいっちゃん怖いもの Singapore

海外に旅に出て、いっちゃん怖いものって何でしょう。

パスポート紛失?
スマホやPCの盗難?
ぼったくり?

こちらの問いに、私は以前トイレと答えた。

2回目のシンガポールはそうじゃなかったことを思い出したので、以下に記しておく。






…それは、前触れもなく訪れたのでございます。


数年前のことでございました。
私はまだ駐在員等という身分ではなく、一介の研修生としてマレーシアにやって来てから数ヶ月程経っておりました。
私より半年早く、後輩女子がシンガポールへ研修生として派遣されており、「いつか会いたいね」とやりとりしていたところようやっと、お互いの都合がついたのです。


マレーシアからシンガポール、空路では離着陸含めても1時間強しかかからず、それはもう易々と、軽々と行き来できるのです。だけども日帰りは味気ないと思い(当時頻繁に弊社内で行われていた出張は、日帰りが多うございました)、泊りがけで行くことにいたしました。
彼女に会うのは滞在2日目でしたので、初日は好きなものをたべ、好きなところへ行き、好きなように過ごし、シンガポールでの休日を満喫したのでした。


それが、あのような…



翌朝目が覚めて、前日から充電中であったスマホを見やると。




起動中画面のまま、固まっている…!


考え得る限りの方策(っつったってスタートボタンの長押しとかそういうやつしかない)を試したのですが、状況が変わる訳もございません。



まさかのスマホ壊れる in 海外
ギョエェェェェェ



しかもこの後、人に会う予定
⇒Whatsapp(Facebook傘下の無料通話アプリ)で連絡を取り合っている
無料通話アプリを抜きにしても電話番号を登録してある
見知らぬ土地やし地図を確認するでしょ
⇒Google Maps on smart phone
写真撮りたくなるときもあるよね
⇒私は専らスマホカメラ
彼女を待つ間の暇つぶしとか…
⇒主要SNSはやらんけどネットサーフィンはやる
それに帰りの飛行機のチェックイン…


今でこそ複数台持ちですが、当時1台しか持っていなかった私は、半狂乱になりながらまずはホテルのレセプションに駆け込み、スマホ修理を請け負ってくれるショップのありやなしやを訪ねたのでありました。
思ったより近場にあるとのこと。しかし今はまだ朝の8時、ひとまず開店時間になるのを待って、そちらのショップに駆け込んだのでございます…


結局そこでやってくれたことは、スマホの初期化でございました。
おかげでなんとかOSであるAndroidの起動はできたものの、初期化即ちスマホ購入時のまっさらな状態に戻っただけ…


彼女との連絡手段は断たれた…(=電話番号消失)
どどどどうやって会ったらいいん?!




前日奇跡的に(?)彼女と、クラーク・キーの駅で1pm待ち合わせね、と決めてあって、記憶にもあったことが功を奏したのでございます。



壊れたスマホを修理屋に持ち込んで初期化された後、待ち合わせ時間まで手持無沙汰だった私は早々にクラーク・キー駅近くのスタバに行き、ぼーっと過ごしておりました。そのとき考えていたことは、「もし彼女と会えなかったら、すれ違ったらどうしよう」ということばかり。
こちらから伝えるべきことはたくさんあるのに、伝えられないもどかしさ、不安。
スマホで瞬時に伝えることができる現代ならなおさら、連絡が取れなかったり、いくら待っても待ち人来なければ、どれ程彼女を不安にさせるだろう。




ですので、会えたときの喜びといったら、それはもう。
恋人同士ではなかったけれど、感激はひとしおでありました。


彼女の姿を認めたとき、安心感で涙が出そうだったことを、ここで告白しておきます。JR東海シンデレラエクスプレスの深津絵里や、牧瀬里穂のように。



(この考察がおもしろすぎる↓↓↓( *´艸`))

(どうでもいいけど、ロケ地は全部名古屋駅です…!ある意味私もシンデレラだった(T_T))


※2018年1月のおはなし。


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