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WKW 4K祭り第1日目 天使の涙/Fallen Angels

最近は映画付いております。
なんてったって!遂に!

ウォン・カーウァイ監督作品の4Kレストア版公開が始まったから!!!

マレーシアから帰国後、マレーシアが好き過ぎる私は意気消沈していたものの、このニュースをネットでみかけたときはすわ!(゚д゚)!と思いましたね。なんせかの地でトニー・レオンにハマってしまい、そこからウォン・カーウァイ作品が観たくて観たくてたまらなかったのに、観ることが叶わない日々が続いておりました故。
監督の出身香港なんぞより、日本には熱烈なファンがまだまだいそう。普段は斜に構えて日本という国を眺めているのですが、そういう点では、こういうお祭りやってくれる日本大好き。

ついさっき、私としては1本目を観てきたばかりなので、その興奮冷めやらぬままに感想を綴っておこうと思います!
観たのは「天使の涙(英題:Fallen Angels)」。

(基本的にあらすじは書きませんので、どんな映画か知りたい方は映画.comを御覧ください)




映像美

ウォン・カーウァイ作品と言えば、この一言に尽きると思っている。

圧倒的な色彩美。

映画自体は4Kにレストアされているにもかかわらず映画館が対応してなくて、残念ながら2Kで観るハメになったのだけど、それでもわかる美しさ。色だけでなくアングルもかっこいい。
更に女性キャストのみなさまのファッションにもご注目あれ。

ミシェル・リー
真っ赤っ赤でも負けない彼女の美しさ


チャーリー・ヤン これはきっと「恋する惑星」セルフオマージュかな笑
右は若かりし頃の金城武


カレン・モク、殺し屋であるレオン・ライに24時間営業のマクドで出会う
マニッシュと言うの?このスタイルも割と好き


出典はこちら。但しチャーリー・ヤン以外。


20年以上経った今から見てもめちゃファッショナブル。そう思いません?
今ではこういった映像やファッションは全く珍しくないと思うが、公開された1990年代半ばは衝撃的だったに違いない。


劇中音楽

またそんな映像に不思議とマッチする音楽も素敵でした。

え、この場面にこの音楽?
…ん、まぁそのセンスも悪くない。

といった感じ。
音楽も私の人生を構成する大事な要素のひとつだけど、まだまだ私の知らない曲が、この世に溢れてんやなーといっつも感心させられる。うーむ、なかなか言葉では言い尽くせないこの感じがもどかしい。



時の移ろいと人間関係

例えばハリウッド映画のように、きっちりとした所謂「わかりやすい」ストーリーはなく話が進んでいくし、レオン・ライ路線と金城武路線が交錯する(たまに接することもある)、また登場人物も一癖も二癖もある人たちで、この映画の好き嫌いははっきり分かれると思う。ブルース・リーがかの「燃えよドラゴン」で放った名言だったか、

「考えるな!感じろ!」“Don’t think. feel!”

てやつかな。
でも時系列が進むにつれ、主要な登場人物間の関係性が移り変わっていって、その時々で吐露される感情に心鷲掴み。

あぁ人間ってゼロイチで割り切れる生き物ちゃうんやなぁ…

まざまざと見せつけて来る映画。



正直なところ、観るつもりはなかった「天使の涙」(だってトニー・レオン出てないし笑)。そのおかげで、何の予断もなく観ることができ、純粋に映画そのものを楽しめた気がする。

さてお次は「ブエノスアイレス(英題:Happy Together)」。トニー・レオンと今は亡きレスリー・チャンのイチャラブ?ムービーで、観たい観たいと思っていたうちの1本だ。

何故か映画館で手に入る当時のプチマガジン。これでも眺めつつ、待て次週!



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