無生物主語と形式主語構文を使い倒す
とりわけWritingにて思うこと。
主語に”I”が続き、文章自体が稚拙に見えること。
そんなときにお役立つのが”無生物主語”または”形式主語構文”。
英語で仕事をしている今、めちゃくちゃ重宝しているよ、というおはなし。
無生物主語
その名の通り、人間以外のものが主語になっている文章。そのまんま日本語に直訳したら超絶違和感がありまくりのため、大学受験での英文和訳で手こずった方いらっしゃるのでは?(私です)
しかしこれがまた、英語らしさを醸し出していると言っても過言ではなかろう。というか現在、対象年齢一桁台の英語の本を多読真っ最中なのだが、遠慮なく出てくる。
例えば今ちょうど、”Where Is the Great Wall?”、万里の長城に関する本を読み始めたところ。こんな具合である。
Farming led to a setteled way of life.
農業によって定住生活がはじまりました。
(CHAPTER 1 A Reason for Wallsより、太字と訳は筆者)
Their power lay in surprise attacks-hit and run.
彼ら(筆者注:北方や西方に住む少数民族)は、奇襲を得意としていましたー急襲したあと、すぐに退散するのです。
(CHAPTER 1 A Reason for Wallsより、太字と訳は筆者)
日本語だと、生物でないものが主語となり何かやらかすといった言い回しはあまり使われない。このことに引っ張られるとどうしても、英語で主語を立てるときに”I”とか”We”とかを無駄に使うハメになる。そういう文章、いい年こいたおとなが書くにはなんだか幼稚な感じがしやしませんか…あたしはね、ぼくはね、と主張するこどものようで。
この世には、主語となりえるものは人間をはじめとする生物だけではない。
と、知っているだけでも、Outputの際に随分とラクになる。ぐんと、表現がおとなびてくるような気もする。
今師事している中華系マレー女子の英語の先生が主催するBookclubが、Whatsappグループで公開されていて、多読中の本を読み終わる度に感想をpostしているが、ここ最近は極力、無生物主語で書くようにしている。「この話おもしろかった」と表現するにしても、
The story interested me.
The story thrilled me.
The story inspired me.
The story excited me.
The story attracted me.
とかとか。
形式主語構文
…という名前は正直忘れていたけれど、
It is 形容詞 for 人 to 不定詞
という構文のこと。それはもうめちゃくちゃ多用する。主に仕事中。
It's important for us to do something.
は言わずもがな、これ大事やんねーと言いたいとき、他には、
It's crucial for us to do something.
It's essential for us to do something.
It's critical for us to do something.
It's vital for us to do something.
めっちゃ難しいよね~と言いたいとき、
It's difficult for us to do something.
It's hard for us to do something.
めっちゃ助かるやんね!要るやんね!と言いたいとき、
It's helpful for us to do something.
It's useful for us to do something.
It's necessary for us to do something.
無理やろ…と言いたいとき、
It's impossible for us to do something.
挙げればキリないけど、困ったらとりあえず”It's…”と口に出してしまって次の形容詞を当て、forで主語を言い(ここはだいたいmeかus、笑)、続くto 不定詞で動作を述べる。
これでまずは一丁、主張を述べている文を捻り出すことができた。その後はBecauseで繋いで理由を話し、For exampleで例を出す。そして最後に結論として、冒頭と同じ文を繰り返せばあら不思議、自分の意見をちゃんと言えたよ。
形式主語構文は一通り板についてきたので、あとは形容詞のバリエーションを増やさねばと思う。
無生物主語はまだまだこれから。特に話す方。まずは読んだり書いたりで慣れて、徐々に口をついて違和感なく滑り出るようにしていきたい。
参考文献:
無生物主語について目を開かせてくれたのは横山カズさんの著作だったことに、本棚から発掘し、読み返して気づく。
形式主語構文という英文法用語について思い出した。笑