たま〜に行く、キラキラしたすごい場所
基本的に、気後れしやすい性質である。
職場でも街中でも、誰かと話すと相手が「キラキラしたすごい人」に見えてしまうため、気後れして疲れてしまうことが多い。キラキラしたすごい人。語彙力がまったくない表現だが、常に自分に自信がないためそう思えてしまうのだ。
そして「キラキラしたすごい場所」も私にとって存在する。その一つがデパートだ。普段手にしないような商品が溢れ、接客をする店員さんたちはキリッとプロフェッショナルなイメージ。あくまで私の中のイメージだが、気後れしてほとんど行くことがなかった。
ただ、去年くらいからたま〜に勇気を出してデパートへ行くようになった。
単色アイシャドウをアイラインの代わりとして使うようになったのだが、色の豊富さや、ブランドごとにラメの発色具合が違うことを知って面白くなった。ドラッグストアで売っているものも素敵なのだが、他の有名ブランドも試してみたいと欲が出てしまい、絵の具や色鉛筆を少しづつ集めるような感覚で、デパートへ単色アイシャドウを探しに行くようになった。
デパートの化粧品売り場に行く時は、いつも少しドキドキしながら歩いている。化粧は下手だし有名ブランドも詳しくないし、何をどう美容部員さんに相談したらよいかも分からないため、欲しい商品を買ったらそそくさと帰るのがほどんどだ。
それでも、希望の深く濃い色味のものを見つけて、ドキドキしながらお金を払った時、ものすごく嬉しかった。アイシャドウが入った箱すら嬉しくて、箱がボロボロになっても捨てずに使っている。ただ、買う時は少し緊張しているせいか変にテンションが高くなってしまう。そして家に帰ってどっと疲れてしまう(笑)
「キラキラ」なイメージをもっているデパートは、少々近寄り難い場所だったけど、実際に勇気を出して行ってみたらものすごく楽しい。見たい!知りたい!の好奇心を満たすものがたくさんあった。コロナ禍で外出が制限されてた時、自分の中の何かもなんとなく制限されてしまった気がした。常にひとりでいられる理由は付けられるけど、好奇心も制限されてしまった気がしたのかもしれない。
子供のお出かけのような文章になってしまったが、今日デパートに行って好奇心が少し解放されたような気分になったので、とても嬉しかったのだ。それを忘れないようにと記してみた。あと、最近使っている基礎化粧品がデパートの中に入っていることを知り、定期的にデパートに行く用事もできた。買って満足して我に返った後、どっと疲れることのないように、少しづつリハビリして行こうとも思っている(笑)