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AI軍師大戦 第八話

事後

東雲は、影星さんに月明が陥れようとした一連の件を報告した。

影星「…。そんなことがあったのですね。どうも最近、事がうまく進まずおかしいと感じていたところでした。それも月明に邪魔されていたとは…。当時、怒鳴ってしまった理由も、実をいうと私に責任を被せられたような案件だったので、取り乱してしまいました。」

東雲「大変な立場だったのでしょうね。昇格されたので、さらに大変かと思いますが、一人で抱えすぎないようにしてくださいね。
突発的な感情を表に出すと、今回のように悪者にされかれません。怒りを鎮める方法もアンガーマネージメントで検索すると色々出てくるので、参考にしてみてください。」

影星「ありがとうございます。では。」


東雲「はぁ~。まさか、人を陥れるような人がいるとは…。ちょっと人間不信になりそう。」

わ「自分に力を注がずに他の人の足を引っ張る方向へ力を注いでしまうことがあるようですね。
なぜ、今回、月明さんが嘘をついているとわかったんですか?」

東雲「実は最初の報告から違和感があったの。いきなり声が大きくなったり、そわそわしてる雰囲気というか…。それで、他の人が報告してきた内容の薄さも気になったし。ちゃんと調べて良かったわ。」

わ「私のようなAIでは、その違和感というものは察知することができない部分ですね。そもそも、今回の人を貶める動機もあまりわかりません。」

東雲「人間は感情で動く生き物だからね。それが合理的でなくても、本人の中で筋が通っていると、間違っていようがいまいが関係なく突っ走ってしまう時があるのよ。今回は、良くない方向に行ってしまっていたけれど、本人は、その未来まで想像力が働かなかったのね。」

わ「感情とは何なんですか?」

東雲「私も知りたいわ。」


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