職場のコミュニケーション向上 ~プリンに誘ってみた~
こんにちは!
今日は知り合いの医療従事者の方から、院内コミュニケーションの改善を図りたい!というお話を伺いました。
職場でのコミュニケーション課題
簡潔に背景を説明すると、院内のカンファレンスやセミナーの質問時間に参加者から全く発言・質問が出てこないことに悩んでおられました。
その方によると、役職や専門職上の立場がある関係でなかなか発言に勇気がいるのではないか、という考察でした。「企業文化」的なことで言うと、ややトップダウンな感じと見て取れます。
ただ、昔と違って発言したら白い目で見られるとか、見当違いな質問をすると怒られるかというと、実はそんな環境では全くないのだそうです。
それでも雰囲気的になんだか質問しづらそうな人が多いのだと。
例えば、直接当事者に質問するのではなく、カルテの端にメモのように言伝を書いておく→当事者気づかず&質問の意図伝わらず。などといったコミュニケーションのすれ違いが見て取れる状況でもあると。
ソーシャルスタイル理論
この時、私がふと思い出したのは、学部生時代にバイト先で教わった魔法のコミュニケーションメソッド(?)、ソーシャルスタイル理論です。
つまり、相手のコミュニケーションスタイルにこちらが合わせてあげよう!スタイル別に適切な伝え方・対応をするだけで、業務上の会話のすれ違い・不快感が驚くほど減るよ!と言うことなんですね。
4つの「ソーシャルスタイル」
そして、コミュニケーションのスタイルは以下の4種類です。
「ソーシャルスタイル」別、プリンの誘い方
さて突然ですが、今日はこの4つのパターン別に、最近近所にできたプリン専門店に一緒に行くために説得しようと思います!
私なりに誘い文句を考えてみました。
まず、合理的な人に対する説得内容は
「〇〇さん、最近できた有名なプリン屋に行かない?ここのプリン、本店では3ヶ月待ちの大人気なんだよ。今の時間なら空いてるよ。」
ポイントは、結論→理由→今すぐ行動できるアピールです。
合理的タイプの人の結果重視&即行動の習性を考えた内容にしてみました。
続いて、感情表現タイプへの説得内容。
「〇〇さん、プリン好きっていってたよね?最近近くに感動レベルに美味しいプリン屋さんできたらしいよ!今から行かない?」
ポイントは、相手のことを考えているよアピールとトレンド要素の盛り込みです。
感情表現タイプの人の注目してほしい!と言う気持ちを満たし、トレンド好きな習性を考えた内容です。
そして、協調タイプの人への説得内容。
「私最近プリンにハマってて。最近近くに話題の美味しいプリン専門店見つけちゃったの〜。〇〇さんももし興味あったら一緒に行かない?」
ポイントは、相手が決断するための選択肢を最小限にしてあげることです。
協調タイプの人は聞き上手で、自分の主張よりも周りの協調性が気になる習性があります。選択権を相手に丸投げするよりも「付いてきて!」と言ってあげる方が案外好まれます。
最後に、分析タイプの人への説得内容。
「〇〇さん、最近できた有名なプリン専門店に行かない?ここのプリン、去年プリンの大会で金賞を取ってて、人間が最も美味しいと感じる味の黄金比を採用しているらしいよ。」
ポイントは、ある行動をとるべき根拠・事実を明確に示すことです。
分析タイプの人はデータを重視するので、決断を求める時には根拠となるデータを提示すると良いかと!
終わりに
これら紹介した特徴は、わかりやすくするためにやや極端なケースかもしれません。また、全ての人がこの4つのパターンにピッタリはまるとは限りません。
ただ、確実に言えるのはこの4つのパターンを押さえた伝え方を臨機応変に使い分けることは多くの場合で効果的であることです。
時にはパターンを混ぜたり取り替えたり、試行錯誤を繰り返すことで、相手がどんな風にコミュニケーションを取りたい人なのかを把握することができるのでは?と考えております!
私もソーシャルスタイル理論を使って、普段のコミュニケーションの改善に努めています!すぐにマスターするのは難しいかもしれませんが、練習を重ねてどんどん上手くなってきました。
みなさんもご興味があれば是非お試しを!