母が私のショートカットを嫌う理由
大学を辞めて、母が私の行動に干渉することがほとんどなくなった。でも、ただひとつ干渉してくるのが、私の髪型だ。私は小学生の時からほぼショートカットだ。
小学生の時は、ショートにしても何も言われなかったが、いつからか母はショートカットを嫌うようになった。
大学生になり、一人暮らしになって、自分で稼いだお金で美容院に通うようになった。私は当然のことながらショートしか注文しない。理由は楽だから。
ショートにして、気分るんるんな私だが、母にすごく嫌な顔をされる。なんでなんだろうとずっと思っていた。でも、自分の髪型なんだから関係ないやって放っておいた。
お互い仕事で忙しく、なかなか話すことのない私たちだが、先日たまたま時間があって、一緒に飲みに行った。その時、人間関係の話になり、中学の時の嫌な思い出から引き起こされるフラッシュバックが未だにあることを母にカミングアウトした。中学時代の不登校の話は、私たち親子の中で話さないのが暗黙の了解みたいになっていたが、何故かこの時は話してしまった。
『あんたのショートカットを見ると、あんたが苦しんでた中学時代の顔を思い出すんじゃ。顔が変わっとってくれたらそんなに思い出さんのじゃろうけど、中学の時からなんも変わらんじゃろ。それが余計に苦しいんじゃ。。あーなったのは、あんたが悪くないのは分かっとるんじゃけどな。』
母が私のショートカットを嫌がる理由を話してくれた。母がそんな風に感じてることを私は知らなかった。私だけじゃなくて、母もまだ苦しんでた。それが衝撃だった。
私は、自分の人生において、あの不登校は必要だったとは思っている。でも、未だに思い出すし、中学の同級生に会うと過呼吸みたいになることもある。極力、中学の同級生には会いたくないと言うのが本心だ。私自身も母も苦しんだあの時代。何回死にたいと母に言ったか分からない。母が苦しい中でも寄り添い続けてくれたからこそ、今この世に私は存在している。そのことに感謝しなければならないと思った出来事だった。
中学時代の私へ。
生きる選択をしてくれてありがとう。その選択をしてくれたおかげで、私はいま沢山の人に囲まれながら最高の人生を送れています。この先、今じゃ考えられないくらい楽しい人生になってるから、無理はせず。でも強く、自分の想いに素直に真っ直ぐに生きてください。
母へ。
しんどい時間を一緒に乗り越えてくれてありがとう。私はおかんから沢山の愛をもらったおかげで、ここまで生きてこられました。これまで支えてくれた分、次は私に恩返しさせてね。大好きだよ!!また一緒に飲みに行こうね!!
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