引き分けのまやかし
1勝1敗1分 数字を見ると五分。だがその実、勝点は4/9(9分の4)。
明らかに負け越し。なお話。
さて、2020年のJ1昇格勝点は84。1試合平均2.0の勝点が必要。J2は42試合/年。名波さん理論(1試合を6分割)を元に、7試合を1セットで6分割すると、1セット勝点14が必須となる。
勝敗で見てみる。
5勝0分2敗 勝点15 失勝点=6 2敗の重み 最終勝点90◎
4勝2分1敗 勝点14 失勝点=7 2敗以上の重み 最終勝点84○
3勝4分0敗 勝点13 失勝点=8 ほぼ3敗の重み 最終勝点78×
3勝3分1敗 勝点12 失勝点=9 3敗の重み 最終勝点72×
3勝2分2敗 勝点11 失勝点=10 3敗以上の重み 最終勝点66で論外=2020年の磐田はここ。
3勝4分 一度も敗けてない。でも勝点は8失っている。8/21=38%ロスト。
4勝2分1敗 1回敗けた。 失った勝点は7 7/21=33.3%ロスト。
一度も敗けていないのに引き分けが多いほど傷口が拡がっている。
気づけば昇格は遠のいている。「敗けてない。大丈夫。」ではない。
2020年のJ2を改めて確認。1セット7試合の勝点推移がこれ。さらに下の表は勝点14を100とした割合を表したもの。
昨年昇格の2チームはさすが。特にアビスパは2セット目で獲得率30%を切った以外は全て100%以上達成。お見事。 一方、ジュビロ磐田は一度も勝点14を取れず、8が2度続いた。
勝点8=試合平均勝点1.1=降格争いに近し。ダメで当然。
引き分けは勝点2を失う。「負けも同然」と思うようになった。のである。