縮む!
書きたいと思っていた話を数回分とばしたいと思います。理由はですね。。。クラウドファンディングに向けての投稿。
今日は最終入稿でして、リンクを貼っておかなければなりません。
何故かと言いますと...宣伝ではなく今日はデメリットの話(泣)
サンプルが上がり着用してもらって、マスクを洗って乾かす。
あれ?ちょっと小振り?
嫌な予感がしてメジャーをあててみる。
縮んでる。。。しかもがっつり。 がっくり_| ̄|○
よく考えるとそりゃそうですね。
和紙の特徴として
湿らせると水分を含み伸びます ➡ 膨張。
乾燥すると縮みます ➡ 収縮。
最近では目にしなくなりましたが、障子紙の張替え時に霧吹きで障子全体に水を吹きかけ、しばらく時間をおくとピンと張った障子になっている。
伸縮するのです和紙は。。。
和紙糸に生地強度を補強するために綿糸を掛け合わせ1本の糸にしたので、そこまで縮まないだろうと少し油断していました。落ち込んでいても仕方がないです。こんなのモノつくりにおいては日常茶飯事でへっちゃらなハズ。
とにかくサイズを記録する事から始まる。
横 11cm ➡ 10cm (汗)
ほぼ10%の縮み
両幅で計算したら2cmも縮むことになる。これは大変!巷で炎上した〇〇ノマスクに匹敵しそうな勢いである。この数値はなかなか手ごわい。
しかし某ブランドでパタンナーとして働いた経験がここで活きる。
縮率10%???この素材とあの素材をパッチワークして製品染めをする。そんなデザインと向き合うのは日常茶飯事だった。しかも縮率は10%を超えた物のオンパレード。毎日縮率と向き合ったアトリエ時代を思い出します。
1回・2回・3回....と洗濯を繰り返しながら何度で縮みが止まるか確認。
一応2度で落ち着きそう。
対処方法をメモしておこう。
・反物の状態で一度スポンジングをかける。
※事前に縮めておくと書けばイメージしやすいですね。コストがあがりますが、仕方がない。現在試験に出しています。この時点で生地の縮みが止まればラッキー。
⇩
・時間もない事と、10%の縮みが出ているので約3~5%の縮みを想定
⇩
・パターンを修正して、もう一度サンプルを作る。
※こちらもコストUPしますが避けて通ったらダメ
⇩
・上がったら、採寸そして洗い上がりに採寸を数回繰り返す。
これで問題は解消する!ハズ.....って
大丈夫です。(笑)
費用かかってもSampleは大事なんですよ。
このような事を未然に防げる。
和紙のデメリットを書きましたが、長所の方が多い優秀な糸です。短所は持てる力で補ってあげれば問題なしです。
長所
・丈夫で長持ち
・通気性が非常に良い
・他の繊維と比べて非常に軽い
・毛羽がなく綺麗な糸になる
・吸水性・吸汗性に優れている
・今回の生地は調湿効果もある
・乾燥性・発散性にも優れている
・天然繊維なので焼却も問題なく自然環境に優しい
などなど良い事が多いのです。
クラウドファンディングに向けての道も遠いが
安定した商品を作り上げるのも更に遠い。
気を緩めず行きましょう。