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いまさら?「デジタル」は新しくない。

【いまさらの「デジタル時代を迎えて」とか】
もう数十年前から、ぼくらのような技術者からしたら、デジタルがなければ何もできないのは自明だったし、音声の電話はもう数十年前から、電話局の中はデジタルでできていた。世に中にはアナログってものがまだ残っていると思っているのは、頭がおかしいか、あるいは知らない人だけなんだな。つまり「デジタル」は新しくない。今はデジタルと関係のないものを見つけるのはかなり難しい。既に現時点で、デジタルは「当たり前」であり、普通なんじゃないかと思っていたのだが。壁にあるアナログに見える掛け時計でも、そのムーブメント(機械部分)だって、デジタルで動いている。何をいまさら「デジタル」を言うのか?

【「デジタル」という単語の意味】
とは言うものの、わからないではない。いまさらの「デジタル」という単語は「新しいもの」の別名になっただけなんだろうなぁ、と思う。言うところの「デジタル」は、正確な意味での「デジタル(Digital)」を言っているわけではないんだな、というのが、やっと最近わかってきた。デジタル技術の真ん中でずっと仕事をしてきた自分には、そういう使い方をされる「デジタル」という単語に、なかなか違和感があったし、今もある。だからといって「正確な意味でデジタルという単語を使わなければいけない」と言うことは言うつもりもない。なぜいまさらこの日本で「デジタル」という単語がこのような意味で使われているのか?ということに、呆れることはもちろんあるわけではあっても。

【時代は変わっていくから】
結局、変わる時代についていけないか。それともついていけるか。それだけのことなんだろうな、と思うしかなく、自分もまた、老いて行くことで、世の中の動きについていけないこともいずれはあるんだろうな、と考えたりする。それまで精一杯頑張るかな、とは思う。最近、なにかと使われることが多くなった「デジタル」と言う単語への違和感が、なんとなく、最近は見えてきた。

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