じむ つづき1
それでね、大学選んだのね。
とりあえず実物見たいじゃないですか。
しかもパースに遠い親戚がいるっていうじゃないですか。
いってこよぅっと。
とりあえずバイトしまくりました。
海外初めてだったし、観光地でもなんでもないところに一緒に行ってくれる人も居ない。
おおすぎるほどお金もっていきたかった。
そうこうしているうちに、この親戚のおじさんががんになって帰国してしまった。
観光地じゃないから、ツアーがみつからない。
バスもないっていうじゃない?
どーすんのよ。
英語もしゃべれねーよ。
今から勉強しても遅いよ。
どーすんのよ、どーすんのよで、一年。
さらに資金はたまる。
なぜかパースをさくっとあきらめた。今思うと不思議すぎるんだけど。
でもオーストラリア、いっとこうよ。
と、いうわけでいったのが、ケアンズだったんです。
どうしてこう↑なったのか、すっかり忘れましたが、とにかくなぜかパースがケアンズになったの。
ホテル付きの航空券を買った。空港で、ひとが迎えにきてくれて、ホテルまで送ってくれるの。
初めて&一人だったからどきどきだったさ~。
細かーく日記がつけてある。
飛行機が飛び立つ時がよっぽどドキドキしたらしい。
A6に2ページくらいにわたってさんざん書いてある。
おりたったケアンズ空港。
がいこくだーがいこくだー。
オースラリア人たくさんいらはる~(当たり前)
シーズンオフだったから、日本人は少なかった。
空港でさ、○○さまとかって看板もった日本人のツアーガイドさんがたくさんいる。
だーれも私まってない~。
どーして~~。
そしたらさっきからとなりにいた背のたっかいオースタラリア人が突然日本語しゃべった。
「さ、いきましょうか?」
なんですとー??
なんかさ、あんまり関わりがないと外国人ってどの人も一緒に見えるやん?日本語しゃべってくれるだけで、突然その人が人間に見える。差別的な感じだけど、なれてないってそういう事だからしょうがない。
「あなたはひとりなの?」
「そう、なんでそんなに日本語巧いの?」
多分彼が百万回くらいいわれた質問をする。
今北海道のニセコにオーストラリア人があふれてるの知ってる?
彼はあの先駆けで、ニセコに惚れて、ニセコのホテルで働いてたんだってさ。
ふーーーん。
今思えば単に私の好みなんだけど、当時はガイジンサーン、ぐらいにしか思ってないから、なんでこの人が気になるんだろう?と思っていた。
彼が迎えにきたのは、私ともう一人、ダイビングに来たおじさん。
チェックインを待つ間、いろいろ町の事を教えてもらう。
つづく
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