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じむ つづき4


かえってきてからも何度か電話で話した。
腐れ縁の彼とも別れた。(この話はめんどくさいから省略)

はーーー、、会いたいよ。。。
電話での話題もなくなってくる。
でも、あそこの「いる」ことを確認せずにはいられない。

ジムは会いたいとか、おいで、とかは言ってくれない。
ただただ、いつも幸せそうなんだ。


そして夏の終わり。
ジムの稼ぎ時は終わって、
ジムはインドへ行っちゃた。
いつかえってくるかもわからない。

実家の住所宛に長い長い手紙を書いた。

あなたは私の人生感を変えてしまった。

きっと、彼が私の人生に登場しなくても、そういう「時」だったんだとは思うよ。こどもから大人になる時でしょう。


自分の今からそっと後ろを振り返ると、いったい今まで私はなんと小さい人間だったのか、と愕然となるほど
ひーおーぷんどまいあいず
だったのです。

それこそ、目深にかぶっていた帽子をぐっと引き上げてもらった感じ。


彼に教えてもらった音楽を聴きながら、激烈に勉強しました。


私は15歳のとき、21世紀になる年、25歳になる時までに「なにものか」になる、と心に決めた。

あっおいね~~

その自分でかけた呪縛に随分と縛られていた。
でもジムは誇りに思ってくれて、それじゃあ俺も21世紀までがんばることにするって。

だからいくら遊んでいても勉強したし、遊んでいてもやる事はやる自分に自信がもてるようになった。


そしたらインドのジムからはがきが来た!

ジムがインドに行って半年後かな?

ハガキかかない主義っていってたのに!

うれしくてうれしくてうれしくて。
ラミネートして今ももってるよ(笑)


私は私の道を精一杯生きるよ、ジムも生きていて。
そんな達観状態。
あきらめとるやん(笑)

1年後

私は遊びつつも国の研究所で卒業研究していた。
進路に悩みつつも友達に囲まれ、楽しく過ごしていた。

ある日の朝。
一本の電話。

「ああ、よかった。NR?」(*携帯前夜。家電です。)

ジムでした。
もうぶっ倒れそうになりましたから。
立っていられなくなった。

しかも!

「俺今みと。」

は?ミト?

「いばらきけんみとしってかいてあるよ。しらない?」

えええ!!!水戸っすか??

「今からいくからね。」*

まーじーでーーーーー!!!! 


つづく

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2020年のNR注: 当時千葉市すみ

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