じむ つづき5
ジムから連絡があっただけでも腰抜かすほどびっくりなのに、日本にいるっていう。しかもくるっていうじゃないのよ!
あのパニックっていったらなかったね。
あの感情をね、まだ思い出すのよ。
どうしようどうしよう髪もぼさぼさだし筋トレさぼってたからちょっと太ってるし何着よう何着よういまからやせらんないしあああああああああああーーーー!!!!!
ほんとにすごいひとでね、インドからバイクで大陸のはじっこまで来て、船で函館だったかな?に来て、それからチャリでぐるっと北海道回って、日本列島南下中。
足にエンジンついてるとしか思えない。
水戸から千葉まで3時間で来ましたから(笑)
車でももっとかかるよねぇ?
わかりやすいところで待ち合わせしようってことで、千葉の駅前。
心臓ばくばくばくばくばくばく・・・・
いた!っていうかこれ?
まーたこれがすごい格好。
レーサーの自転車の横に、レーサー用の全身タイツみたいの?きて、髪もひげもものすごく伸びてる。教会にあるイエス像がレーサースーツ着た感じ。
ものすごーい背が高いからこの人かな?ぐらいの勢い。
オーストラリアにいた時から、夜うだうだしてる時と、朝仕事行く時とが別人だった。毎朝顔わせるのが恥ずかしくなっちゃう私をかわいいといってくれた。
ホームレスさながらのジムが、恥ずかしそーに
「やあ。」って。
私もどう接していいのか困って。
とりあえず駅ビルのなかにあるスポーツクラブ(まただ。)に連れて行って、ゲストで入り、シャワーとジャグジーを使ってもらう。プールで待ち合わせ。
私はさきにプールで待ってた。
そしたらひげもそってすっきりして髪も結わえたジムが男性入り口から来て、
がばっとハグ。
「ああ、やっとこうできた(汚かったから)!」
なみだがでた。
だってすっかりあきらめていたんだもの。
彼のなかで私が全く過去でない事がうれしかった。
幸せな時間だったよ。。
つづく
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